【関西中学受験体験ブログ】目指せ中学受験!!コッコとたぬりの大冒険【2018年受験体験記2022年受験を目指す過程をお伝えします】

中学受験は子どもの将来を不幸にするという意見について思う事|高校受験と比較してみたら?

中学受験は子どもの将来を不幸にするという意見について思う事|たまに見かける意見ですが・・・

中学受験は子どもの将来を不幸にするという意見について思う事についてこの記事をご覧いただきましてありがとうございます。

【関西中学受験体験ブログ】目指せ中学受験!サイト管理人のコッコママと申します。

この記事では、たまに見かける意見で、中学受験は子どもを不幸にするや、子どもをダメにするという意見を見かけますが今回もあの有名な漫画のドラゴン桜の中で主人公が中学受験は子どもの将来を不幸にするという意見があったのでそれについて思う事を、

以上の項目に沿ってご紹介させて頂きます。

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中学受験は子どもの将来を不幸にするという意見について思う事|ドラゴン桜作者桜木さんの意見では


漫画ドラゴン桜の主人公・桜木が

「小学校・中学校受験は子どもの将来を不幸にする」

という意見を作中で発言していました。

しかし、本当に中学受験で子どもが不幸になるのでしょうか?

桜木は作中で、

「小学校受験と中学校受験は、子どもの将来を楽にはしない。むしろ、不幸にする可能性が大きい」

と断言されています。

その理由を、発達心理学者ジャン・ピアジェが1936年に発表した「思考の発達段階」の理論を挙げておられました。

ピアジェが唱える思考の発達段階は

と呼んで区別する考え方です。

作中での桜木の説明では、

「具体的操作期(論理的思考段階)」とは「自分が具体的に理解できる範囲のものに関して、論理的に思考したり推理したりが可能」な時期だ。それに対して、「形式的操作期(抽象的思考段階)」とは「抽象概念や知識がわかり始める。例えば、『生きる』『幸せ』などがわかり始める。算数から数学になり、xやyなど抽象的な数式も扱える」時期。

との事。

そしてで桜木は作中で以下のように、論理を展開します。

(1)中学入試問題を小学生にやらせることは発達心理学の観点から無理がある
 ↓
(2)子どもに苦手意識を与え、自信を奪い、勉強嫌いになる可能性が高い
 ↓
(3)中学校受験は失うものが多い

それでは本当に発達心理学的に言えば中学入試は無謀な事なのでしょうか?

桜木は作中で、具体的操作期から形式的操作期への移行を12歳とし、形式的操作を求める中学入試問題は小学生には早すぎると言います。

しかし、中学入試の算数が、抽象的なxやyを使った「方程式」を使わずに「つるかめ算」で答えにたどり着けるようにしてあるのは、まだ具体的操作のほうが得意な小学生でも解けるようにという配慮なのではないのでしょうか?

理科の入試問題に、化学式のような抽象的な問題が出題されているでしょうか?

基本的に中学入試問題は、子どもらしく試行錯誤する力を試しているのであって、形式的操作期を先取りした思考力を試しているのではないと思うのです。

作中の桜木の意見は、その点を誤解しているの意見のようにも感じます。

中学受験は子どもの将来を不幸にするという意見について思う事|我が子も成長が遅いタイプと塾の先生に反対された事もありましたが

ピアジェの理論は教育関係者なら皆さん知っているようで、小学校の学習指導要領はもちろん、塾の教材もそれを意識してつくられているようです。

一般的には、具体的操作期から形式的操作期への移行は、11歳ごろと解釈されていて、小学校高学年で割合や確率の概念を扱う問題が出てくるのもそのためのようです。。

理論通りに形式的操作期に移行している子供のほうが有利な面は多いので、ゆっくり発達する子は無理して中学受験勉強をすれば確かにしんどいのかも知れません。

しかし、11歳ですでに形式的操作期に移行している多くの子どもたちが中学受験で十分に力を発揮するのは、不自然なことではないとも思います。

我が家のコッコちゃんは、5年生半ばに中学受験専門の馬渕教室に転熟して本格的に中学受験を目指し始めましたが、転塾前に通っていた塾の先生には、コッコちゃんは他の子に比べても成長の遅いタイプなので、中学受験ではなく高校受験で良い学校を目指した方が良いと言われましたし、現在コッコちゃんが通う第一志望校の名前を出した時は、先生は無謀を通り過ぎてバカなのかと思われたのか絶句されました。

そして、第二志望校の名前を出した時も、無理だと言われ、我が家から通えるかなり第一志望校からは偏差値が離れている(偏差値40代前半くらいの)学校を勧められました。

確かにこの時の塾の先生は、ドラゴン桜の桜木と同じような、ピアジェの理論に基づいてお話をして下さったのかも知れません。

ここで、先生の意見に従い、中学受験を諦めていた場合のコッコちゃんの人生はどのように進んでいたのかは想像もつかないですが、もしかしたら最寄りの中学校に通い、そこでも成績が今より悪い成績を取っているという可能性も無いとは言えません。(流されやすいのでその可能性高い気もしますし)

なので本人も今学校は楽しいと言いながら通学してくれている今の中学校に入学できたことは、両親も有難いと思っていますし、周囲が勉強熱心な子に囲まれて生活する今の学校こそ流されやすいコッコちゃんに最適な環境だと現段階では思えるのです。

中学受験は子どもの将来を不幸にするという意見について思う事|高校受験も失うもののリスクは同じでは?

ドラゴン桜の桜木の記事の中には、受験に失敗というワードが出てきていましたが、何をもって失敗なのでしょうか?

第一志望に合格できなければ中学受験は失敗なのか?

偏差値60以上の学校に受からなければ中学受験をする意味がないとお考えなのか?

など人によって失敗と思う物差しも違うでしょうが、桜木もそう考えているのだとすれば、中学受験生の親には向いていないような気がします。

12歳の子どもが、自分で目標を見出し、親がきっかけであったとしても自分自身で受験することを決めその道を切り開くために努力して、本人ができうる限りの頑張りを見せてくれたのなら、仮に100%望んだとおりにはならなかったとしても、その子なりの努力の結果を親が100%認めてやることができれば、子どもは自分の道を堂々と歩むことができると思います。

それが、ありのままの子どもの姿で私の主人の子どもであるのですから、その姿を口では何と言っていても本心では認めてあげているという事が大切なのではないでしょうか?

普通にしていれば、10歳、11歳、12歳の時期に、そんなに勉強することはありませんが、中学受験をすると決めたからこそ、本気で何かを頑張れた11歳12歳があったのだと思います。

何かプロのスポーツ選手を目指している子もこの時期から、真剣にそのスポーツに取り組んでいる子もいると思います。

その子たちも、将来の為に遊ぶことを放棄して頑張っているのです。それが中学受験を目指す子は自分の将来の為に頑張る事がたまたま勉強であっただけではないのでしょうか?

そのがんばった事に対して、第一志望合格や、第一志望校以外に合格、不合格という結果ははっきり出てしまいますが、結果は結果で頑張ってきたことへの失敗などはないと思います。

合否という結果だけで受験の成功・失敗を判断してしまう、考え方が子どもを潰すのであって、中学受験そのものが子どもを不幸にするわけではないと私は強く思います。

遅咲きの子どもであれば12歳で勝負するよりも15歳で勝負するほうが

「最終的に少しでも進学実績の良い高校に行ける可能性で有利」

というコッコちゃんが以前通われていた塾の先生の考え方もまた間違いではないとも思いますが、だとすればその前に、進学実績の良い高校に入れたいと思うのはなぜかを考えた時に、我が家の場合は、コッコちゃんが将来行きたい大学への進学実績でした。

そして、その学校は高校から入ろうと思えば、中学受験で入学するよりも更に狭き門で、高校から入学すれば、それまで(中学3年生まで)学んできた授業の速度が違うのでさらに1年間本当に苦しい思いもするみたいだと知り中学受験で目指す事を選びました。

私の周囲におられる中学受験を目指されているほとんどの親御様を見ていても、世間体などにとらわれず、発達がゆっくりな子どもでも、子どもの将来の事を真剣に考えていればこその中学受験だと感じます。

なので私は成長が早い子であっても遅い子であっても中学受験をさせてもいいと真剣に思います。

現在、私立中学の募集定員総数は中学受験生総数とほぼ同じだそうです。

そこで得られる中高一貫という環境そのものに、学校の 偏差値的レベルにかかわらず、思春期の子どもにとっての大きな意味があるのではないでしょうか?

それが、中学受験をすることで得られるものであり、高校受験が子どもから奪うものであるとも思います。

ドラゴン桜で桜木が出してきたピアジェによれば、14~15歳で「形式的操作の組織化の時期」に入り、いよいよ「哲学」ができるようになるそうです。

だからこそ反抗期も現れるようなのですね。

(ではまだ13歳のコッコちゃんの今の状態は反抗期ではないの?とも思いますが・・・)

この時期には、たくさんの冒険をして、たくさんのひとに出会い、たくさんの失敗をして、たくさんぼーっとすることが大切だそうなのです。

ぼーっとすることは既に人一倍出来ているコッコちゃんですが・・・。

それらの経験を通して、世の中を知り、自己洞察を深め、子どもは大人になっていくとピアジェは唱えているようですね。

なので本当の意味でこの14歳15歳の時期こそ、紙と鉛筆だけで受験勉強ばかりしている場合ではないのです。

それを解っている欧米先進国のほとんどでは高校受験がありません。

つまり、反抗期と高校受験の両立もやはり難しいのです。我が家の主人の話ではありますが、主人は中が中学2年生までの成績と中学3年生までの成績ではかなり下がったらしく、それはただ中学3年生の勉強が難しくなったわけではなく、全く別の事に興味がいったからだったと今振り返っています。

しかし受験生と言われる中学3年生では自分を律してたいていの子どもはなんとかその状況を乗り切るでしょうが、中には両立がうまくいかない子もいるかと思うのです。潜在能力は高いのに反抗期特有の力が発揮できない状況に陥ったり、逆に受験勉強に追われてこの時期に学ぶべき人生の基本をおろそかにしてしまったりなど高校受験もやはり子どもの成長や将来にとってのリスクは同様に存在しています。

欧米先進国のほとんどでは、高校受験がない。ハリー・ポッターは、日本でいうところの中高一貫校に相当する学校に通っている。まさに少年が大人になっていくための冒険の舞台である。その代わりイギリスのエリート層は、小学校高学年で猛勉強する。

この大切な時期の大半を高校受験勉強に費やしてしまうことのリスクを、中学受験のリスクと対比して考えてみてこそ、初めて中学受験に意味があるかないかは考えてみる事ができるのではないでしょうか?

私個人としては現段階で、中学受験により子どもが不幸になったとは思っておりませんし、現時点で中学入学後に沢山良いお友達が出来てコッコがこの先6年間一緒に過ごしていくその子たちが一生の友達になってくれたりしたら、それこそ中学受験で得た一生の宝ではないかと思っております。

この記事でのご紹介は以上になります。

最後まで記事をご覧いただきましてありがとうございました。