大学入試と中学受験の国語の関係|入試で減ってきたからいらないのではない
大学入試と中学受験の国語の関係についてこの記事をご覧いただきましてありがとうございます。
【関西中学受験体験ブログ】目指せ中学受験!サイト管理人のコッコママと申します。
この記事では、昨今の大学入試と中学受験における国語の関係についてを、
- 大学入試と中学受験の国語の関係|専門家の見解
- 大学入試と中学受験の国語の関係|東大や伝統のある学校では必要
- 大学入試と中学受験の国語の関係|入試の為だけの勉強ではない
以上の項目に沿ってご紹介させて頂きます。
大学入試と中学受験の国語の関係|専門家の見解
最近では全国共通テストの国語の問題は、従来の読解力重視から、実社会での実用性を重視するような問題を取り入れることになりましたが、国語の専門家の方からは疑問の声があがっているようです。
従来の、
「読解力に特化した国語の問題」
という伝統的な国語教育と、
「国語以外の教科で国語力を問う」
という新しい考え方の違いは何なのでしょうか?
中学受験ではこの流れにどのように対応して行ったら良いのでしょう?
全国共通テストの国語の問題は、深い読解に重きをおいてきた今までの流れから、より実社会で使える読解の出題という形に方向転換してきています。
ところが昨今のその傾向について、国語教育の専門家からすると、
「問題のレベルが低すぎるのではないか」
という声がほとんどのようです。
しかし、高校入試でも、従来は国語科として出題をしてきた問題を、今年の開成の入試のように社会や数学、理科で問うことが増えてきています。
要は、国語は総合教科で読解力を問うものなので、社会で問うても理科で問うてもいいという考え方のようです。
例えば、慶応大学入試には国語はありませんが、これは開成と同じように、国語の学力は数学と英語で十分に問うことができるという考え方があるからのようですね。
確かに、国語が苦手な我が家の長女のコッコちゃんを見ていると、中学受験生の頃から、中学生になった今でも、国語力が無いからこそ、他の科目で損をした問題も多々、見受けられます。
そう考えると、逆に次女のたぬりちゃんなどは、比較的国語が得意で年の割には国語力があるように感じられますので、国語力があるから算数にも活きてきていると思う事もこれまでにありました。
やはり、国語力とは国語科という単体のテストでなくても問う事が出来るように思えます。
大学入試と中学受験の国語の関係|東大や伝統のある学校では必要
しかしそんな最近の流れとは裏腹に一方では、東大をはじめとする伝統を重んじる学校などでは
国語科の試験は必要、しっかり読解力を養うべき
という立場を取る学校もまだまだあります。
今後、目指す大学がどちらの立場を取るかという事に注目する必要もありますが、国語科なしの入試が一つのありかたとして増えてきていて、受験界に市民権を確立していっているという事も事実です。
正直、国語に関しては元々苦手で他の科目の足を引っ張っていたコッコちゃんには受験で国語が無くなるというのは本来朗報ではあるのでしょうが、そうとも思えない現実もあります。
コッコちゃんの性格から考えて、
受験にない⇒勉強しなくて良い⇒学校のテストで点数が悪くても気にしない⇒反省しないからさらに下がる
という、最も安直な罠に陥り、もともとない国語力が更に低下して、文章(問題の本質)を読み取れなかったり、漢字の読み書きで×をもらったりと他の科目にまで悪影響を今以上に及ぼしそうな気もします。
大学入試と中学受験の国語の関係|入試の為だけの勉強ではない
国語科が入試で無くなるという事は、中学高校では、入試のための国語といういわゆるテクニカルに偏った授業をしなくて済むので、国語が好きで深い読解をやりたいという生徒にとっては、好きなことを深められ、自由度が増すことには確かになると思います。
しかし、もともとコッコちゃんのように国語力を国語という試験で問われるべき、国語を疎かにしがちな子にとっては、受験科目という大きな壁を設置してもらいそれに向けて勉強すべきだとも私は感じています。
少子化が進む現代では、今の小学校1年生が大学入試を迎える頃には、本当の難関大学でもかろうじて選抜試験の意味があるという程度で、比較的難関といわれる以外の大学入試では、実質全入という時代が来ると言われています。
そうなると、入試のためにする勉強ではく、ある程度自分で将来のどの学部へ進み何を学びどのような職業に就くという展望を決めて、そのための勉強や体験を積んでいくことが重要になってくるのではないのかな?と思います。
そういう面では、どのような判断をして中学・高校を選ぶかという私たち保護者と受験生である子どもの考え方も、これまでとは変わった意見も出てくるのかもしれません。今までは出口の大学進学を重要視して学校を選んでいましたが、AO入試が増えると、時代に則した考え方が必要になってくるのかもしれません。
一説によりますとこれからは、教育のプロジェクト=質に関して信頼がある時代がくるというという時代が来るとも言われておりますので、中高一貫校や高校にとっては、教育の質をどう設計するかがますます大切になってきそうです。
これまでは入試ありきで入試に向いた授業をしてきましたが、大学側としては、入試では共通テストで基礎的な学力を測るまでのもので、ほとんどは高校までの業績を重視するという高校生活でどのような活動をしてきたか?何を学び何を得てきたのか?という事に重点を置いた見方にシフトチェンジしつつあるからです。
中学受験では難関校を志望する方が多いと思いますし、入試や勉強の質が変わった感じは我が家も含めまだ、あまり目に見えて変化を感じるレベルではありません。
今は大学の入試でどのような生徒を取りたいか、それに伴い中学高校はどのように授業内容や学園生活での活動内容を変えていくか、かなりこれからは変化の速度が激しくなっていく時期に差し掛かっていますので、保護者としても付いて行くのが精いっぱいだと日々あたふたしている毎日です。
これからも、大学入試と中学受験の関連性については目を離さずしっかりと注目していきたいと思います。
この記事でのご紹介は以上になります。
最後まで記事をご覧いただきましてありがとうございました。