子どもの運動能力の低下と骨の脆さは深刻!?|外で遊ぶ事が減った弊害でしょうか?
子どもの運動能力の低下と骨の脆さは深刻!?についてこの記事をご覧いただきましてありがとうございます。
【関西中学受験体験ブログ】目指せ中学受験!サイト管理人のコッコママと申します。
この記事では、現在の子供たちがとんでもない事で怪我をしてしまうという事例が多発しているというニュース記事を見かけましたのでその内容とそれについて思う事などを、
- 子どもの運動能力の低下と骨の脆さは深刻!?|走っただけで怪我?
- 子どもの運動能力の低下と骨の脆さは深刻!?|運動能力の低下
- 子どもの運動能力の低下と骨の脆さは深刻!?|外で遊ぶ事が難しい時代
以上の項目に沿ってご紹介させて頂きます。
子どもの運動能力の低下と骨の脆さは深刻!?|走っただけで怪我?
走っただけで、骨折してしまう子、片足立ちでフラつく子などが、最近は増えてきているようです。
自分の体をコントロールできない子どもが増え、簡単な動作をしただけで大けがを負うケースも目立つというようなニュースの記事を見かけました。
その原因の多くは幼児期に体を使った遊びをしていたかどうかという事にあるようです。
全国の養護教諭から、以前にはあまり見られなかった、子どもたちの信じられないような理由での怪我の例が報告されるようになってきているようです。
ある中学校では、50メートル走のタイムを計測していたところ、走り始めた子どもが20メートル付近で転んで動けなくなったそうです。
怪我の原因を病院で調べると、股関節のはく離骨折が確認されたとの事。
転んで骨折したのではなく、走るときの筋肉の収縮に骨が耐えきれず、筋肉に引っ張られて骨の一部がはがれてしまい、そのために転んだのだという事なのですね。
この他にも、ある小学校では、雑巾がけで腕を骨折したや、跳び箱に手をついた際に骨が折れたといった報告もあり、日常的な動作や軽い運動での骨折が目立っていることに私は本当に驚いてしましました。
他にも、うまくしゃがめない子や片足立ちでふらつく子など、自分の体をうまくコントロールできない子どもも増えているというのが今の子供たちだそうです。
子どもの運動能力の低下と骨の脆さは深刻!?|運動能力の低下
簡単な動作で骨折してしまうのは、私たち親世代や少し前世代の子どもたちに比べて現代の子は骨が弱くなっているのが原因と考えられています。
骨は古くなった組織を壊し、新たに形成するというサイクルを繰り返していますが、この再生のサイクルは、飛んだり跳ねたりするような動作により骨に強い負荷をかける動きでスイッチが入るそうです。
要は、骨は負荷に耐えられるように骨自身が骨を作り替えようとするので、骨を強くするためには、ある程度の負荷が必要なのだそうです。
では、自分の体をうまく使えない子どもが増えているのはなぜなのでしょうか?
実は、子どもたちの体力が時代とともにどう変わってきたかを示すデータが文科省より公表されています。
1964年から全国で行われているスポーツテストの記録なのですが、同じ測定項目で続けられていた1997年までの記録を11歳の子どもで比較してみると、
垂直跳び
握力
などの体力を示す項目は横ばいなのですが、
走り幅跳び
ハンドボール投げ
などの運動能力は著しく低下しているようです。
この事実からわかるのは、体力はあるけれども、その力をうまく組み合わせて使えない子どもが増えたということだそうです。
例えば、筋力や瞬発力はあるのに、走り幅跳びの記録は伸びない。
1998年から項目が変わり、比較しにくくなったため、20年ほど前のデータが最後になりますが、当時と比べても現在は信じられないけがをする子どもの報告は増え続けているようです。
骨が弱くなっているほか、無理な動きをしてしまう事。そうした傾向はさらに強まっている可能性があるようですね。
子どもの運動能力の低下と骨の脆さは深刻!?|外で遊ぶ事が難しい時代
現在の子供は都市部では空き地などの遊び場が減ったことや、テレビゲームやスマートフォンなどの物凄い勢いでの普及で、子どもたちが体を動かして遊ぶ機会が減りました。
我が家の2人の娘も外で遊ぶことは滅多にありません。
また、エレベーターやエスカレーターなどの普及で、日常生活の中でも体を使う場面が減ったことも原因とされています。
骨をすぐに折ってしまう子どもが急増し増え続けている原因は、こうした環境の中で育つ事が原因だとの事。
一方、体力はある程度あるけれども、運動能力が低下しているという子どもたちについては何が原因なのでしょうか?
以前から子どもの体力が低下している事は指摘されていて、学校でも持久走やなわ跳びなどを積極的に行わせるような指導はされていたようです。
しかし、体力の向上、または維持ができたとしても、運動能力の向上にはつながっていません。運動能力は体の使い方がポイントなので、体力を付けても変わらないようです。
子どもの運動能力は私たち親世代が子供のころは、外で遊ぶことにより自然に培われれていました。
このニュースの話を主人にしてみても、主人も驚いていましたが、自分たちのことは、ジャングルジムから落ちても怪我なんてせんかったけど、今は落ちるべきジャングルジムすら近所にないし、あってもそんなところで遊んでいる子も見かけへんなぁ・・・と言っていました。
確かに主人の言うように空き地などの外で遊べる場所は格段と減ってきています。
空き地や土が地面の公園などはアスファルトと違って起伏があり、足元が平らではない不安定な場所に立つことも昔は多かったのです。
人間は不安定さを察知したら、真っすぐ立てるように左右のバランスを調整します。山登り、木登りをすれば、こうしたバランスを保つ調整能力を全身で養うことが自然にできます。走り回っているときに、小さな水たまりや小川を飛び越えるなどの動作を行うことでも、運動能力を自然と高めることができたのです。
では、スポーツをさせれば、体力も運動能力も身に付くのかといえば、必ずしもそうではないとようです。スポーツは成長期を終えた大人が楽しむために考え出されたものが多く、例えば、利き腕の使用頻度が高いなど、体の特定の部分を中心に使うケースが目立ち、その箇所だけが発達することもが多いのでスポーツでは補いきれないようですね。
現代は子どもが外で遊ぶのは場所の確保や子供の安全面などを考えても非常に難しい時代です。しかし、擦り傷などの小さなけがを嫌い、体を使った遊びをさせないようにすると、ニュース記事のように、子どもたちは骨が弱くなったり、体がうまく使えなかったりするなど、体の成長に影響が出てしまう可能性もあります。
ささいなことで大きなけがを負ってしまうことにもなりかねません。
私たちにできることは、極力子供を連れ、地面が土の道や、河原での遊びなど平衡感覚を養えるような場所で体を動かす事を親も一緒にしてあげることくらいしか私には思いつきませんでした。
世の中の流れなので仕方のない事とは言え、日常生活レベルの動作での骨折なんて子供にはさせたくないものです。
この記事でのご紹介は以上になります。
最後まで記事をご覧いただきましてありがとうございました。