【関西中学受験体験ブログ】目指せ中学受験!!コッコとたぬりの大冒険【2018年受験体験記2022年受験を目指す過程をお伝えします】

臨時採用の常勤講師の増加|地方自治体は必要な所にこそ人件費を裂くべきです

臨時採用の常勤講師の増加|同じ仕事をしているのに待遇は正職員以下理不尽ですよね

臨時採用の常勤講師の増加についてこの記事をご覧いただきましてありがとうございます。

目指せ中学受験!サイト管理人のコッコママと申します。

この記事では、現在の小中学校の教職員に臨時採用の常勤講師が増加しているという教区ジャーナリストの方の記事を読み実際に感じた事から

以上の項目に沿ってご紹介させて頂きます。

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臨時採用の常勤講師の増加|公立離れの理由の1つではないでしょうか?

新学期がスタートして間もなく1か月が経ちます。公立の小中学校では社会人になりたての新人教師や、他校から異動してきた初顔合わせの教師が受け持つクラスで勉強している子どもたちもいらっしゃるかと思います。

そして、近年増えているのが、教員免許を持ち、担任や部活動の顧問をするなど正規職員とまったく同じ仕事をしながらも、立場は臨時に採用された非正規の常勤講師の存在です。

臨時教師といえば、私たち小中学生の親世代が学生であった頃は、産休など長期休暇をとる教員の穴埋め的に引退されまだ日が浅いベテランの先生が来て下さると言うイメージが強いですが、現在は1学年のうち複数のクラス担任がフルタイムで働く常勤講師というケースも珍しくないようです。

文部科学省の調べでは、全国の公立小中学校にいる常勤講師の数は4万2792人。

教員定数に占める常勤講師の割合は平均で7.4%ですが、都道府県によってバラツキがあり、沖縄、三重、長野は10%を超えているようです。

臨時採用の常勤講師の増加|その場しのぎの対応しかしないのも1年契約だから

そもそも、なぜ非正規の教師がここまで増えたのでしょうか?

その理由は、「地方自治体の人件費削減」に拠るところが大きいと、教育ジャーナリストの方の記事でも書かれていました。

「公立小中学校の給与など人件費は、以前は国と都道府県が2分の1ずつ負担する仕組みになっており、国が定めた定数内の教員はすべて正規職員とすることが法律で定められていました。
 しかし、地方分権改革による都道府県の権限強化のため、2004年から定数上算定された負担金を国が都道府県に交付し、都道府県はそのお金を教員人件費の枠内で自由に使えるようになったのです。その代わり、国の負担は3分の1に減らされました」

このように、自治体の裁量権が大きくなったことで、正規職員の採用を抑え、その分、給与の安い講師を大量に採用して各校に配置できるようになったというわけなのですが、民間企業の派遣社員や契約社員を雇用するシステムに似ていますよね。

この仕組みは財政難に苦しむ自治体の人件費削減効果のほか、教員不足の解消や学力アップを目的とした少人数クラスの設置など、きめ細かな教育が実現できる策として当初は期待されていたようです。

しかし、実際の学校現場では、きめ細かな教育とは大きくかけ離れた問題も起きています。

臨時採用の常勤講師の増加|同じ仕事でこの待遇の差?そりゃやる気でないですよね・・・

ある自治体では、正規職員が40代にもなれば給料月額は標準で40万円前後まで上がりますが、同じ年代、キャリアでも常勤講師は20数万円という低水準です。

しかも、講師の場合は10~15年勤務しても30万円程度で昇給がストップし、頭打ちになる自治体が多いとの事。

さらに、前述のように講師は年度末に一度雇用契約を解除され、数日間のブランクを経て新年度に再び任用されるケースが多いため、退職金支給の対象とならないばかりか、勤続年数もカウントされないので賞与も寸志です。

生活が苦しく、アルバイトをしたり、中には生活保護を受給している講師の実態もこれまで報告されているとの事。

教育ジャーナリストの方の記事では

「国は非正規雇用の環境改善や同一労働同一賃金などを掲げていますが、それは民間企業だけでなく公務員でも同じこと。非正規公務員はブラックのかたまりともいえます。
 特に教員は、資質の向上を求める一方で、正規採用を抑えながら、人件費が安くていつでも解雇できるという理由で非正規教員を増やしているのは大きな問題です。結局、そのツケは子どもたちに回ってくるのです」

のように、学校教員の過酷な労働環境は度々報道番組でも取り上げられたりして話題にのぼっておりますが、正規・非正規の区別なく、学校や保護者などから評価の高い教員の待遇を上げるような策を真剣に考えなければ、教育現場はますます疲弊していく一方でしょうね。

その他にも首都圏の公立小学校に低学年の子どもを通わせている40代の母親の方のご意見も紹介されていました。

その母親の方のお言葉では、

「担任の先生は、もう10年以上も講師を続けているというベテランだったので安心していたのですが、勉強についていけない子どもを平気で放っておいたり、子ども同士のケンカも見て見ぬフリをしたりと、どうやら親身な指導をしていないようなんです。
 そうしたクラス内の問題を学年主任など他の先生に相談もしていないようですし……。どうせ1年だけだからと、いい加減な指導をしているのだとしたら許せません」

このお母さまが仰るように、常勤講師の任期は地方公務員法に基づき、事実上1年となっています。中には特例的に同じ学校で再任用されるケースもありますが、みな1年以内で一旦契約が終了。

引き続き講師の要請があれば、違う学校に移って新契約を結び、また1年間講師を続けるという繰り返しが一般的のようです。

教育ジャーナリストの方の記事でも

「講師は次年度に再任されるかどうか分からないため、正規職員のようにある程度長いスパンでの指導や取り組みができません。また、同じ学校での再任用の権限は実質的に配属先の校長や市町村教育委員会などが握っているため、マイナス評価につながるようなことを嫌う傾向があります。
 そのため、いじめや不登校などの問題が発生しても、報告したり相談したりすることができず、結果、事態が悪化するケースはよくあります」

もちろん、子どもが大好きで熱血指導をモットーに教壇に立ち続ける常勤講師もたくさんいるとは思います。

しかし、制度上の問題で、どうしてもその場しのぎや場当たり主義が蔓延してしまうのだというのです。

先生にも生活もありますので、問題を起こしたくないというのは当たり前でしょうが、子どもの教育の現場においては、せめて教職員の方々には、生活面の心配はせずに仕事に従事できるような環境を与える事が、子ども達の為でもあると思うのです。

また、常勤講師のモチベーションが上がらないのは、正規職員との賃金格差の理由も大きいのも事実だと思います。

「フルタイムの常勤講師の給与は正規職員に準じるのが原則ですが、多くの都道府県が昇給に上限を設定しており、正規職員と同じ仕事をしているにもかかわらず、給与水準はボーナスを含めると正規職員よりはるかに低いのが現状です」

と教育ジャーナリストの方の記事にもあったのですが、このような事では、教職員の質は向上されないでしょうし、私立の中学校高校に通わせたいと思うお親御様が増えてくるのも当然だと思います。

地方自治体にはもう少し、お金の使う所を真剣に考えて頂きたいものですね。

この記事でのご紹介は以上になります。

最後まで記事をご覧いただきましてありがとうございました。