小学3年生の算数の理解はまず言葉から?|平均の文章問題?
『コッコちゃんが1000円のおこづかいを持っています。たぬりちゃんが500円のおこづかいを持っています。2人のおこづかいの平均はいくらでしょうか?』
『うーん・・・わからない800円?』
『よしっ考えたね。じゃあね、たぬりちゃん、平均っていうのはコッコちゃんとたぬりちゃんのおこづかいが同じ金額になるという事なんだよ。だからまずすることはね、2人のおこづかいを足してごらん。』
『うん。足したら1500円。』
『じゃあ、それを2人で分けて同じ金額のおこづかいにするにはどうすれば良い?』
『2で割ればいい!わかった750円!』
『そう!正解!たぬりちゃん、平均わかった?』
『うんわかった!平均って簡単やん』
『そうか?じゃあね~次は少し難しいよ~。パパが長靴を履いて歩いて2回こけました。ママは長靴を履いて歩いて12回こけました。コッコちゃんは長靴を履くのを嫌がり言う事を気かずに靴で歩いて19回こけました。たぬりちゃんは長靴を履いて歩き7回こけました。それでは長靴を履き歩いてこけた人の平均は何回でしょうか?』
『うーん・・・2回と12回と・・・コッコが19回こけたから・・・ハハハッコッコ20回もこけたんや、言う事聞けへんからやんな~・・・たぬりが7回・・・わかった!40÷4?・・・10回?』
『ハハッたぬりちゃん、平均の計算の仕方は完璧!ただね、こういう問題は算数でも出てくると思うよ。算数だけじゃないけど、問題をよく読む、今はパパの言葉やけど、しっかり聞いて何を聞かれているかをまずは知ることが大切だからね。この問題で聞かれたことは、長靴を履いて歩いてこけた人の平均だよ。』
『あっ!コッコ言う事聞いてない!じゃあ・・・19回は足さないから・・・21÷3で・・・7?』
『そう正解。たぬりちゃん平均の意味わかったか?』
『うんわかった!平均って平均を出したい人数の分を足して人数で割れば良いんやん。簡単』
『そうやねん。ただそれだけなんやけど、算数の文章問題で出てきたら難しく見えてしまうものやねん。算数わな、解き方だけ覚えていてもしょうがないから、きちんと言葉の意味も理解したうえで、その仕組みも理解していたら、少々問題の出題パターン変えられても焦らずに解けるからね。』
『うん!たぬりきちんと意味も理解する!パパっしゅつだいパターンってどういう意味?』
『出題パターンというのはね。算数や国語でテストで問題が出されるやろ?その問題がいつも同じ形で出されるとは限らずに、平均を使った問題でも色々な出され方で、おなじ平均についてわかっているかな?とためされるって事。今の平均のパパのお話も、おこづかいと長靴で違っていたでしょ?それが出題パターンだよ。』
『へ~そうかぁわかった!』
このように、父とたぬりちゃんが、車で移動しているといつもどちらかが喋っています。勉強の話以外の会話も多いですが、たぬりちゃんは、父や祖父母から学んでいる事も多く、特に言葉の意味や漢字にはそれが顕著に現れているような気がします。
今日のように教えたがりの父なら、たぬりちゃんの平均についての質問にここまで話を膨らませてくれるのは、たぬりちゃんにも良い影響だと思い、今後のたぬりちゃんの苦手な算数の克服に少しでも役立てばなと思いました。
やはり、子どもはいつなんどき興味のある事、わからない疑問に思う事を周囲の大人に聞きまくるような子の方が言葉などは覚えるのが早いのでしょうね。
我が家の2人の姉妹を見ていてそう感じました。
この記事でのご紹介は以上になります。
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