【関西中学受験体験ブログ】目指せ中学受験!!コッコとたぬりの大冒険【2018年受験体験記2022年受験を目指す過程をお伝えします】

担任制に中間期末定期テストや宿題も無い中学校|子どもの自主性を育てるのには良さそう?

担任制に中間期末定期テストや宿題も無い中学校|文科省も問題無しとの事

担任制に中間期末定期テストや宿題も無い中学校についてこの記事をご覧いただきましてありがとうございます。

【関西中学受験体験ブログ】目指せ中学受験!サイト管理人のコッコママと申します。

この記事では、読売新聞の記事に掲載されていた興味ある内容の中で、現在東京都の中学校で各クラスの担任制や、中間期末などの定期テストを行っていない中学校があると知りその内容に私が感じた事などについてを、

以上の項目に沿ってご紹介させて頂きます。

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担任制に中間期末定期テストや宿題も無い中学校|全員担任制

各学級に担任を固定する仕組みをやめて、定期テスト、宿題も廃止している中学校が東京都千代田区にあるらしく大胆な改革が現在注目されているようです

その麹町中では、昨年度は1、2年生を対象に、年間を通じて学級担任を固定しない、全員担任制に切り替えました。

学年の全教員がチームとして、その学年の生徒をみる方針を取っているらしく、今年度からは全学年で実施しているようです。

私自身の学生時代や、我が家の中学2年の長女の事や我が家の地元の中学校などを見てもそのような学校は見たことも聞いたこともなく、物凄く新鮮で非常に興味を持ちました。

麹町中では、昨年度の1年生の場合、当初は8人の教員が1~2週間交代で4学級を受け持ったようです。

その後は学年主任の先生が中心になり、臨機応変に配置を変えたりしながら、各学級で2人の教員が担任役を務め、年度後半は1か月以上同じ組み合わせに落ち着いたとの事。

ローテーションではなく、学級の雰囲気や生徒の特性に応じて、話し合って決める方針のようで固定制ではないため、トラブルがあっても交代しやすいと主幹教諭でベテランの先生はそのように話されているようです。

校長先生も学級王国的な担任制はやめた方がいいと提案した際には驚いたが、以前より教員同士の連絡が密になり、生徒全体のことを考えるようになったと効果は上々であると認められているようです。

新任だった先生は、生徒にも教員にとっても、相談する窓口がたくさんある感じですとチーム担任制の効果について手ごたえを感じられているようです。

担任制に中間期末定期テストや宿題も無い中学校|年4~6回の実力テスト

麹町中では道徳や総合的な学習の時間は、学年で内容を統一しているようです。

注意しているのは、生徒の様子や提出物などで引き継ぎ漏れを防ぐことのようで連絡体制は密にされているようですね。

保護者の方々の声では「誰に連絡すればいいのか」との問い合わせもあったようですが、麹町中としては歓迎ムードのようです。

麹町中は個人面談は生徒、保護者が第3希望まで指名できる方式にし、部活動などでつながりのある教員も選べるようにしていて現在では希望はそれほど偏っておらず非常にスムーズに対応も出来ているようです。

そしてこの担任制の改革だけではなく麹町中では昨年度から、各学期の中間・期末テストを全学年で廃止しております。

私はこの事を見たときに、えっ?中間期末テストをしないってそんなのダメじゃないの?と思いましたが、代わりに各教科で、教科書の単元などが終わるごとに単元テストを行い、成績評価の対象としているようです。日頃から勉強の習慣をつけるのが目的で、希望すれば同じテストに再挑戦もできるとの事で、これって今我が家の次女が通っている中学受験専門塾の能開センターのテストのしかたに似ているなと思い、生徒も単元ごとにテストがあるならしっかりと各単元ごとに抑えていきやすいでしょうし逆に学力は上がりそうだなと感じました。

そして細かい範囲のない実力テストは年4~6回行うようです。

市販のテストも使うなど私立中学校並みの学力への対策で相対的な学力も把握できる非常に効率の良さそうな学力向上への改革になりそうな気がします。

担任制に中間期末定期テストや宿題も無い中学校|教員は公募

そのほかにも麹町中では一律の宿題は出さず、夏休みも区から依頼された作文ぐらいという徹底ぶりです。

一連の改革について、3年生の男子生徒の子は

「テストが頻繁になり、かえって勉強するようになった。多くの先生と関わるので、質問や相談も気楽にできる」

と話されているようで、子どもの自主性を養うのにも非常に効果的な気がします。

文科省によりますと、学級担任の配置や定期試験は学校の慣行で、法令などで義務づけられていないとの事で麹町中のような独自方式に問題はないとの事。

各地の小中学校では生徒急増期に採用された教員の大量退職で若手が増加し、経験不足でも担任を任されるので、保護者や生徒には、学級担任が誰になるかで一喜一憂する傾向も根強いようです。

中央教育審議会が今月、小学校高学年で教科担任制導入の検討を始めた背景には、共通する事情があるようで、都内のある公立中では、麹町中の改革も踏まえ、今年度から固定担任制をやめた学校もあるようです。

このように教員不足から同様の動きは各地に広がる可能性があるかもしれませんね。

担任制見直しにあたっては、責任の所在を不明確にしないなどの配慮が求められます。

麹町中の主な取り組みは、固定担任制の廃止→年間を通じて学級担任を固定しない「全員担任制」に。

定期テスト全廃→中間・期末試験に代わり、各教科で単元テストを導入、年4~6回の実力テストを実施。

宿題の廃止→夏休みも含めて一律の宿題は出さない。個別の生徒に応じた課題は出すこともあります。

行事の見直し→体育祭、文化祭は生徒主導で運営、修学旅行は生徒が「ツアー企画」を考えて京都、奈良を現地取材する形式に。

服装、持ち物のルール→PTAの検討委が決定。機能性、経済性を重視し、カバンや靴は自由に、生徒会主催で私服登校が可能な期間を設定。

そして教員は公募で採用していて、都の制度を利用し、学校の教育方針に賛同する教員を公募しています。

麹町中では自分で考えて行動できる自律的な人材を育てるという教育方針のもと、これが学校教育の最上位の目的の一つだと考えておられるようで、その観点から、定期テスト、宿題、固定担任制など様々な教育活動を5年間かけて見直してきたようです。

中間、期末テストは、教員が成績をつけるために行われてきた面が大きい。生徒は直前に一夜漬けをするより、各教科の単元テストに備えて計画的に勉強することで力がつく。全員一律の宿題を出し、分かっている問題まで繰り返しやらせることは意味がないという考えで、学級担任制は、各地で起きている学級崩壊の主な原因だと思っている。教委に勤務している頃、保護者のクレームの大半は、担任に関するものでした。

最近ではトラブルが起きると何でも担任が抱え込み、保護者の窓口になります。適性や状況に応じて別の教員が対応すれば、簡単に解決するかもしれないのに責任の押し付けのような形になるのを避けたのでしょうね。学年全体で生徒をみる全員担任制なら、学校として最適な対応がとれます。学級に複数の目が入り、生徒は他の教員にも相談しやすいです。若手教員は、ベテランの保護者対応に学ぶこともできます。

保護者も担任を比較したり学校に求めたりするだけでなく、学校運営に関わり、課題を解決する当事者になってもらいたいとの目的もあるようです。

もしかしたら、この中学校の画期的な改革は、近い将来日本の各中学校では当たり前の中学校の姿になっているかも知れないですね。

この記事でのご紹介は以上になります。

最後まで記事をご覧いただきましてありがとうございました。