大学入試のAO入試の問題点とメリット|問題点と注意点
AO入試の問題点
学力以外の意欲や適性、人物を評価するという理念はとても素晴らしいのですが、実際は、別の目的で利用されているケースが多くみられると私が読んだ記事には書かれていました。
一般入試では、学生が思うように集まらない大学が学生獲得の手段としてAO入試が利用されている学校もあるようです。
偏差値の低い大学の中には、AO入試で入学した学生が全体の半分以上という大学もあります。
このような大学でのAO入試は基本的に学力を問いませんので、高校で基礎学力が身についていない生徒が多く入学してきます。そのため、入学後の授業についていけずに中退するケースが少なくは無いようです。
このような弊害が顕著になってきたので、高校での科目の学び直しの授業を行う大学が増えています。
以前、私も読みましたが週刊誌に某大学の学生が、アルファベットを習っているとか、中学生の参考書を使っているということで話題になったことがありました。
また、AO入試を利用する生徒は、安易に大学進学を考える傾向があり、大学・学部を問わないで受験する生徒が少なくないそうです。
そのため、授業に興味が持てず、中退するケースに繋がりやすいのです。
中退の問題点
大学生の約3人に1人が日本学生支援機構の奨学金を借りているとの事ですが、この奨学金を利用している学生が中退した場合、返還はどうなるのでしょうか?
物をローンで購入して、途中で使わなくなったから、返金はしなくて良いよという事はないですよね?
当然中退しようが、借りていた授業料は返さなければなりません。
その奨学金の返還は貸与終了後、つまり中退後7カ月目から始まります。
1年目で中退すれば、奨学金の総額は多くないでしょうが、それでも中退すると正社員としての就職は厳しいでしょうから、借入総額が少なくても奨学金の返還が難しくなります。親が教育ローンを借りていたらドブに捨てるようなものですね。
高卒程度の基礎学力も身についていなければ、就職先も限定されてしまいます。そうであれば、大学に進学などせず、高校で就職しておいたほうが良かったかもしれませんと親ならのように考えてしまいますよね。
AO入試で進学する場合の注意点
大学で何を学びたいのか、将来どのような職業に就きたいのか真剣に考え、希望する大学で、自分の希望に合ったことを学べるのかよく調るという事がこのような学生には圧倒的に足らない気がします。
目標があるから、その目標を達成するために学ばなければならない知識があり、その知識を学べる学部があるからその大学を受験するという逆算が必要だと思うのです。
そもそも、それが出来る子はAO入試ではなく、一般入試や推薦入試で入学する事が多いようですが・・・。
大学入試にももちろんオープンキャンパスはあるわけで、オープンキャンパスを利用していきたい大学や学部を事前にサーチしておく必要が多いにあると思いました。
オープンキャンパスでは、この大学ではどういうことを学ぶのか?
この学部の内容や入試の内容はどんなものなのか?
就職状況や卒業生の先輩の進学先は?
など興味が無かったとしてもオープンキャンパスにより興味を持てる可能性も高いと思います。
例えば、AO入試であれば大学が求める学生像はどのような学生課?
入試で課される課題は?
レポートの書き方は?
選考基準などは?
このような事を詳しく教えてくれる大学もあるようです。
AO入試は、早ければ高校3年の秋には合格が決まるとの事。入学するまでに半年以上ありますので、その間、遊ぶのではなく、高校で学んだことを総復習する時間も十分にあります。
正直新卒で入社してくる子の社会人1年目としてのレベルが年々下がってきている事は肌身で感じていますが(全員が全員そうではありませんが・・・)そんな理由も今の大学の制度と大きく関係しているのかな?と感じてしまうような記事でした。
この記事でのご紹介は以上になります。
最後まで記事をご覧頂きましてありがとうございました。