医学部人気の陰では大量の留年生が続出しているみたいです|ストレートに国家試験に受かる生徒は思いのほか少ない
医学部人気の陰では大量の留年生が続出についてこの記事をご覧いただきましてありがとうございます。
目指せ中学受験!サイト管理人のコッコママと申します。
先日は、我が家のコッコちゃんが目指す医師国家試験の合格発表がありました。
母の率直な感想は、凄く合格率が高い!でした。
しかし、合格率が高いという事は、医師国家試験を受ける所までたどり着くのが大変なんだなとも感じました。
そのことから、医学部について書かれていた雑誌の記事を読み、興味深い記事がありましたのでこの記事ではその内容と感想から
- 医学部人気の陰では大量の留年生が続出しているみたいです|1年で20人がつぶれる?
- 医学部人気の陰では大量の留年生が続出しているみたいです|遊ぶ余裕はない!
- 医学部人気の陰では大量の留年生が続出しているみたいです|本当に医学に興味があり高い志がないと続かない
以上の項目に沿ってご紹介させて頂きます。
医学部人気の陰では大量の留年生が続出しているみたいです|1年で20人がつぶれる?
我が家のコッコちゃんは、医学部の大学へ入り医師を目指したいと思っています。
その意志は今も強く持っており小学4年生の3学期に両親へそのことを告げてきて、我が家の中学受験生活が始まったのですが、その時に掲げた第一志望校には何とか合格を果たせました。
そしてコッコちゃんが中学受験を目指していた2年間の間にも医学部受験ブームは加速している流れにあったようです。
しかし、医師になるモチベーションの低い人や、医師に向かない人たちが医学部に入ってくるようになったことにより、一部の医学部では大量の留年問題を抱えているという記事を読みました。
記事ではある私立大学を卒業した研修医への、取材の内容が書かれており母もその内容にかなり衝撃を受けました。
ストレートに医師国家試験に受かったのは3分の1
「私の大学は同級生が120人いたのですが、1年目で20人ほどつぶれました(留年)。ストレートに6年間で卒業して、医師国家試験に合格できたのは40人ぐらいではないでしょうか。最終的に80人は国試に合格できると思いますが、他の人たちはいつの間にか転部して医学部から消えたり、卒業できずに放校されたりします」
との研修医の方のお言葉です。
え~!!せっかく医学部に進学できたのに、転部なんて・・・と母は率直にそう感じました。
その大学では卒業はできたものの、医師国家試験に受からず浪人している学生も200人ほど溜まっているという話もあるとの、医学教育関係者からお話もあるようでした。医学部に入りさえすれば、誰もが簡単に6年で卒業して医師になれるわけではないと、わかってはいましたが、改めて心に深く残りました。
医学部人気の陰では大量の留年生が続出しているみたいです|遊ぶ余裕はない!
そもそも、医学部は1単位でも必修科目を落とせば、留年させられてしまいます。他学部では多少試験に落ちても、規定の単位数をクリアしていれば、進級することができます。なので、サークルにバイトに遊びにと、青春を謳歌している大学生がたくさんいます。
しかし、医学部ではあまり遊ぶ余裕はありません。医学の専門教育が前倒しされたので、1年生からしっかりと勉強する必要があります。受験勉強が終わりホッとしたのもつかの間、国試に受かるまで6年間ずっと怠らずに精進する覚悟が求められるのです。
コッコちゃん、中学受験の時のような事をしていたら、もし医学部に入れたとしても間違いなく留年コースまっしぐらだなと母は強く感じてしまいます・・・。
研修医の方のお話でも、
「大学に入るまで、医学部がこんなにシビアな世界だとは想像もつきませんでした」
との事で、実は同じ私立でも、大学によって大量に留年が発生するところと、そうでないところに大きく分かれています。とくに医師国家試験の合格率が高い大学では、
「1学年約100人のうち6年で卒業できないのは2、3人」
というほど留年が少ないのです。しかしではどうして、そんなにも差が出るのでしょうか?
医師国家試験の合格率が高い大学の特徴
それは「医師になる」というモチベーションの違いなのではないかと思います。医師国家試験の合格率が高い大学は、授業料が免除される代わりに9年間の地方勤務が義務づけられる自治医科大学や、授業料を大幅に下げて偏差値がトップクラスになった順天堂大学など、優秀で「医師になる」というモチベーションの高い学生が集まる大学が多いとの事です。
医学部関係者の方のお話の中にも、医学部1年目から成績がいい学生は、卒業するまでずっとその成績を維持する傾向が強いそうです。
という事は、やはり最初が肝心という事ですね。
医学部人気の陰では大量の留年生が続出しているみたいです|本当に医学に興味があり高い志がないと続かない
そんな留年する学生の少ない大学もある一方、大量留年が発生している大学は、以前は
「金を積めば入れる」
と揶揄された70年代に設立された私立の新設校に多く見受けられるとの事でした。そうした大学でも今は偏差値がかなり上昇し、現在では裏口入学はほとんどできなくなったと言われています。
大手予備校・河合塾の大学入試サイトKei-Netで確認してみても、私立大学医学部の偏差値は最も低い大学でも62.5となっています。単純比較はできないのでしょうが、これは早稲田や慶應の理工系学部と同程度の偏差値になります。つまり、早稲田・慶應かそれ以上の学力がないと、どの医学部にも入れないのです。
コッコちゃん、これからの6年間は本当に今まで以上の頑張りが必要です・・・。
それに、私立の新設校でも留年が減り、医師国家合格率をアップさせている大学もあるようです。優秀な学生が集まるようになったので、大学側のやり方次第で留年や医師国家試験の浪人を減らせる可能性もあるのです。
ただ、まだ以前の雰囲気が残っている大学もあるようなのですとの事も書かれていました。私立大学出身で国立大学の医局に入った医師のお言葉では
「国立大学の医師たちはみんな海外の論文を一生懸命読むなど、よく勉強していると感じました。一方、僕の母校では開業医の子弟が多いせいか、『医師にさえなれればいい』という感じで、試験に受かる以上の勉強はしない学生が多かったと思います」
との事で、国立大学出身で、ある新設私立大の教授になった医師の方のお言葉では、
「大学の駐車場にベンツやポルシェが停まってるでしょ。あれは全部、学生たちの車なんですよ。やっぱり、私大の医学部に入れるのは開業医とか裕福な家庭の子が多いよね。教授のほうが安月給で、僕なんて国産車ですよ」
との事。
裕福な学生が多くてモチベーションが低いうえに、まわりも勉強熱心でないために、そうした大学では大量留年が発生してしまうのかもしれませんね。
学生を留年させるのは、大学側にも事情があるようです。国家試験合格率が低いと、文科省から補助金が削減されてしまうリスクがあるのです。見かけの合格率を高めるために、国家試験に受かりそうにない学生は簡単に卒業させないのです。
それに、医学部関係者の方のお言葉の中にこんな噂もあるとの事でした。
一部の大学では
「経営的な思惑もあって、学生を留年させているのではないか」
というお話なのです。
私立大学医学部の学費は、6年間で2000万円から高いところで4000万円以上かかります。1年間の学費が500万円だとすると、20人留年させれば、それだけで1億円も収入が増えるのです。
授業料稼ぎの真偽はあくまで噂なのでしょうが、医学部に合格したと喜んだのもつかの間で、留年を繰り返されたとしたら、保護者はたまったものではありません!
そのうえ国家試験まで浪人されたら、医師国家試験の予備校に通うのにも数百万円の授業料がかかります。
結局母が読んだこの記事に書かれていた内容を総括してみますと、本人に何処まで高い意識を持ち本気で医師になりたいかという気持ちがあるかどうかが、大学入学後の学生の生活に現れるとの事で、普通のキャンパスライフを夢見ながら医学部に入ってしまえば、どこの大学の医学部に進学しようが留年地獄は待っているとの事です。
これからの6年間は、この内容を少しづつ少しづつ、コッコちゃんにも遠回しに教えながら伝えていき、コッコちゃんは今は本気で医師になりたいと思っているので、その気持ちが今後も本気で続くよう母も遠回しな働きかけをしていこうと思いました。
この記事でのご紹介は以上になります。
最後まで記事をご覧いただきましてありがとうございました。
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