二月の勝者2巻の内容に感想【ネタバレ】|父親が中学受験に乗り気でない武田家
次に物語の中心になったのは、偏差値43でまだ志望校が未定の武田正人君の両親の話でした。
中学受験では塾にかかる月謝意外に春期夏季冬季講習にオプションの授業でも何かと物入りなのは我が家でも既に長女で経験済みなので知っていますが、二月の勝者の世界でもそれは同じで桜花ゼミナールでも年間で130万円ほどかかるようです。
しかし、武田家では母親の香織さんは、春期講習にかかる費用について、父親の正人さんに相談しますが、正人さんはスマホゲームにどっぷりとハマっていてうわの空で話をちゃんと聞いておらず、やっと聞いたと思えば実際にかかる金額を見て猛反対。
それどころか、勇人君の勉強の事について相談しても、スマホゲームばかりして話をあまり真面目に聞いてくれません。
共働きで、香織さんは化粧品店に勤務していて土日は休めない日もあるのですが、子どもの塾の懇談なども代わりに行ってくれない父親の正人さん。
そして、武田家を中学受験に成功させるには、両親をせめて子供の受験合格という1点のみで良いので同じ方向を向かせる必要があると感じた黒木は、武田家の懇談を担当する桂講師に命じ、何事にも我慢をしていた香織さんを1度家庭内で爆発させ、本心を主人にぶつける必要がと思いけしかけるのでした。
そして、ある日、またスマホゲームをしながらしか話を聞かない正人さんに、香織さんは、スマホゲームに課金するお金があるのに勇人君の春期講習のお金はもったいないという正人さんに怒りが爆発してしまうのでした。
そして年間にかかる130万円は全て自分が責任をもって出すからと言い、香織さんは昇級の為、店長を目指すので、今後は家事も今まで通り出来ないと言い、正人さんには結果的に良くない方に転んでしまうのでした。
ひと悶着はありましたが、結果勇人君は春期講習に参加できることになり、少しは反省したのかご主人の正人さんが仕事で忙しい香織さんに代わり塾に春期講習の費用を持ってくるのでした。
この時の香織さんの名セリフは、スマホゲームに課金しまくる正人さんに、
中学受験と課金ゲームも同じ話なんだと言います。子供に課金してクソ強いキャラに育てようとして、何が悪い!勇人にどんな敵でも、ラスボスでも倒せるクソつええ武器を持たせたいんだよ!
と課金ゲームでならご主人に話が伝わると思ったのか、中々的を得た意見でご主人をKOしました。
この話を聞いた黒木も、その通り過ぎて面白いと納得していました。