二月の勝者4巻の内容と感想【ネタバレ】|リアルな内容過ぎて怖くなります
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【関西中学受験体験ブログ】目指せ中学受験!サイト管理人のコッコママと申します。
この記事では、現代の中学受験を描く高瀬志帆先生の漫画、二月の勝者の4巻が発売されましたのでその内容と感想をネタバレも含みますが、
- 二月の勝者4巻の内容と感想【ネタバレ】|塾トップの子の家庭と性格の歪み
- 二月の勝者4巻の内容と感想【ネタバレ】|高校受験について
- 二月の勝者4巻の内容と感想【ネタバレ】|個別塾の併用
以上の項目に沿ってご紹介させて頂きます。
二月の勝者4巻の内容と感想【ネタバレ】|塾トップの子の家庭と性格の歪み
二月の勝者4巻は、時期は小学6年生の夏。
桜花ゼミナールの中ではトップの偏差値を誇る島津順君を中心の話から始まりました。
島津君のお母さんが、いきなりお手洗いで戻しているシーンからで、塾トップの偏差値を誇るお子様のご家庭ではありますが、なにやら問題がありそうです。
島津君は、「偏差値60以下の学校なんて学校じゃない」というような傲慢なお子さんで、その言動が原因で同じ塾に通う上杉君という男の子ととっくみあいの喧嘩をしてしまいます。
そして黒木は、そんな言動を吐いた島津君をかばい、上杉君には島津君ともめ事を起こさぬようと注意するのです。
黒木の基準はあくまでも偏差値で、塾ナンバー1の島津君はやはり大切なのだなと、この段階では贔屓をしているように見えますね。
しかし、そんな島津君も家庭内では問題を抱えているようです。
島津君は、塾にはまだ夏のこの時期だと止められている父親が腕試しで購入してきた中学受験の過去問を解かされますが、偏差値50ほどの中学校の過去問が3割ほどしか解けませんでした。
そのことを、父親が母親のせいだと母親を罵るのを島津君は聞いていたのです。
後で黒木がこの事を知り、この時期は偏差値50くらいの中学受験の入試の問題を偏差値60後半の子が解けないのはよくある事で、偏差値50の中学校はそんなに簡単ではない。
それほど中学受験というのは厳しいものなのだと島津君の母親に説明するのでした。
そして、翌日塾に来なくなった島津君は、行方知れずに・・・。
自分が出来ないと母親が父親に起こられると言う事が、もの凄いストレスになっていたようです。
そして佐倉は島津君を探し本屋で発見しますが、逃げる島津君。
その後近くの公園で、佐倉や島津君のお母さんがやっと追いつき、お母さんがそんなに嫌なら中学受験をしなくても良いんだよと言いますが、島津君はやめたらママがパパにしかられるからやめない!と言うのでした。
それを聞き驚く佐倉に、塾の同級生の上杉君たち。
そして黒木は、島津君がこのままでは志望校に受からない・・・と1人教室で佐倉からの連絡を受けた後に呟くのでした。
塾をサボった事を後から来た島津君の父親はこっぴどく叱りますが、ついに今まで我慢していた母親が何処に受からなくても順は順です!とついに父親に逆らい島津君を守ってくれました。
しかしこの父親・・・本当にダメな人ですね。
子供や奥さんの気持ちなど全考えていないような人で人間としてどうかというレベルに感じます。
しかし当の島津君は、家庭内のもめ事も、友人とのもめ事も一段落つきふっきれたようで、翌日は殴り合いの喧嘩をしていた上杉君とも仲直りでき仕切り直しのようです。
二月の勝者4巻の内容と感想【ネタバレ】|高校受験について
次は桜花ゼミナールAクラスの柴田まるみちゃんのお話です。
Rクラスは黒木が1度授業をしたときに、佐倉が楽しくやり過ぎて、緩み切っていたのでカンフル剤として、この塾の卒業生の現在私立中学校に通う先輩を呼んで、6年生の今年の受験生に話を聞かせる事にしました。
この方は、Aクラスの柴田まるみちゃんのお母様で、柴田まるみちゃんのお母様のお話で今の高校受験がどれほど大変かという事がわかります。
ここで桜花ゼミナールの桂先生が、柴田くるみちゃんのお姉さんが高校受験で非常に苦労したう理由から高校受験を回避したいのも中学受験をする理由の1つだというお話から、高校受験界についてまだあまり詳しく知らない佐倉に高校受験の説明をしますが、これが非常に為になりました。
我が家では既に長女は高校受験はないですし(中学校をクビにならなければですが・・・)次女も既に中学受験を目指すつもりですので、高校受験の予定はありませんが、知っておいて良かった・・・改めて中学受験をして良かったと思える内容でした。
柴田くるみちゃんのお姉ちゃんは、テストで90点台を取っても、平均点よりも25点多く取っても内申の評価は5点中4。お姉ちゃんは社交的で部活も頑張る子だったのにあの成績で4しか取れないのなら内向的な妹のくるみちゃんはもっと苦労すると感じたとの事。
それにくるみちゃんは、小学校で一時期不登校になった経験もあり、なので中学校は不登校にも理解のありそうな私立中学校を探してそこに通わせたいと思っているとの事でした。
桂先生の補足では、地域ごとに基準は違うと言えども、進学校の公立高校に進学したいのであれば内申は最低でも4以上。
しかし定期テストは90点台では5の可能性があるだけで、80点台なら4、70点以下なら3以下。
平均点くらいの生徒で、授業態度が悪い、提出物の機嫌を守らないとなれば2か1。
で、
よくあるのが90点以上で提出物も大丈夫なのに5を取れない子がいるのは、全て授業態度に問題があるという事。
- 授業中の手紙回し
- 大あくび
- 他教科の内職
- 授業を上の空
- 窓際の席なら景色を眺めている
実際にこういう理由で、内申点が本来は5でも4にされることもあるらしいのです。
後は、授業中に先生の目を見ているか、質問を積極的にしているかなどもかかわってくるらしく頬杖などはもっての他。
他にも体育の授業や部活動などではリーダーシップなどを発揮しているかなども見られこれらすべてがしっかりとこなせていて初めて5の可能性も生まれてくるのだそうです。
桂先生のこの佐倉への説明に黒木は拍手そして、桂先生が黒木へ高校受験をどう思っているのですか?という質問に黒木は、
理由は同じ成績の子が並んでいたら、より先生に好かれている方が有利というのが嫌いだそうで、中学受験は本番のテストで点数をクリアすれば合格できるのが明確で気持ち良いとの事。
確かにこの黒木の意見は一理あり非常に理解できました。
私も公立出身ですが、学生時代を思い出しても公立の先生は必ずしも人格者である先生方ばかりではなかったですし、そんな人の好き嫌いで多少なりとも内申点が変わってくることは不条理に感じる部分はありますね。
二月の勝者4巻の内容と感想【ネタバレ】|個別塾の併用
次にその柴田くるみちゃんが、先輩の話を聞き影響を受け、二月の勝者の世界では女子御三家と言われる女子学院を受けたいと思い、黒木に相談をしにいくのですが、
自分の成績では反対されると思っていたくるみちゃんに、黒木は良いですね目指しましょうと言ってもらえお母様と3人で作戦会議をしましょうと励まされ凄くやる気になるシーンがありました。
確かにこれは、ものすごくやる気が出ると思います。
自分自身の本当に行きたい学校が出来て、カリスマとも言われる講師の黒木に背中を押されたのなら中学受験を目指す子なら誰だってやる気がでると思います。
そして黒木はRクラスの子には桜花系列の個別塾の資料を配りますが、この事をよく思わない佐倉を初めとする他の講師に、
Rクラスの子は、来てますか?自習。しますか?質問。
と自習室を開放しても来ないし、質問も積極的にしてこない。
ならこの時期は重課金コースで個別塾に行かせるのも勝つためには必要でそういう方法を親御様に教えてあげるのも受験生の為だと言います。
確かにこれは我が家のコッコちゃんも、経験があり入試本番3か月前は馬渕以外にも個別へも通いました。
確かに入試直前には効果のある方法ですね。
先生がピッタリなのでボーッと出来ないですしすぐに質問しやすい環境は有難かったです。
二月の勝者4巻ではこの後、黒木のプライベートな部分が少し明らかになり、謎を残したまま4巻は終わるのですが5巻は今回の後半で出てきた柴田くるみちゃんが中心の話になりそうですね。
二月の勝者の4巻で私が興味深かった内容は以上になります。
最後まで記事をご覧いただきましてありがとうございました。
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