学校の校則を強要する事の法的問題|難しい問題ですが校則を破る子は社会のルールすら重んじない子に成長してしまいそうで怖いですね
Q.今回のようにパーマをかけた生徒に教師がハサミを渡し、自分で髪を切るように促した場合、教師の行為に法的問題はありますか?
「教師が『指導に従わなければ、髪を切る』と脅したり、『校則違反だから』という理由で、ハサミを持たせて自らの髪を切らせたりした場合、強要罪(刑法223条)が成立する可能性があります。同様に『染めないと髪を切るぞ』などと告知した上で、髪を黒く染めるように何度も指導を行った場合は、強要罪が成立する可能性があります」
髪を切るという言葉を使い、校則を守るように言い寄る事自体も法的に見て罪になるようです。
Q.教師に髪を切られたり、自ら髪を切らされたりした場合、生徒は何らかの法的手段に訴えることはできますか?
「『故意または過失により他人の権利(人格権)を侵害』していますので、不法行為(民法709条)に基づく損害賠償を請求することが可能です」
自ら髪を切らされたりしても、法的措置が取れるのですね。
以上のような事を見た限り、これは先生は生徒に校則を守らせること自体が難しいと思うのです。しかしこんな事では先生は、強く生徒に校則を守るように言えないと思いますし、それで将来こまるのは生徒の方だと思うのです。
学校の校則も守れないような子が、将来社会に出て自分が所属する企業や社会のルールも守れるような社会人になれない可能性も高いでしょうし、そもそもルールを甘んじる性格が中学生高校生の頃に形成されてしまうと、その子が大人になっても本質が変わる可能性も少ないと思われます。
君がここにいる限りはここのルールに従いましょうねと言う校則を守るという教育は、将来ルールを守る大人になるために必要な教育だと思うのですが先生がそれを行いにくくなるのは正直、生徒側にとって良くない事だと感じました。
Q.「パーマ禁止」と校則に明記されていたり、生徒にパーマをかけないように何度か事前指導があったりした場合は、どうでしょうか?
「事前指導があれば、刑事責任や民事責任が軽減される可能性はあります。しかし、基本的には、傷害罪や暴行罪などの刑事責任や、慰謝料や損害賠償の民事責任に問われる可能性は免れないでしょう」
やはり無理やり先生側から髪を切るという行為は、事前に校則に明記されていても多少の法的責任は負うようですが、本来は守るべき校則を先に破った側の方が悪いと言う事を考えないような子も増えてきているのが心配です。
最近では本当に理不尽に感じるような校則もあるので、生徒にとっても居心地が悪くなっている学校もあるかも知れませんが、そんな中でもほとんどの子が守っているのが校則であり社会のルールでもあるので校則から社会に出た時にルールを守れる大人になるための訓練だと言う事を少しでも理解してほしいものだなと感じました。
この記事でのご紹介は以上になります。
最後まで記事をご覧いただきましてありがとうございました。
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