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関西で医学部に強い高校ベスト10|医学部を目指すには適した環境

関西で医学部に強い高校ベスト10|医学部が多い関西

関西で医学部に強い高校ベスト10についてこの記事をご覧いただきましてありがとうございます。

目指せ中学受験!サイト管理人のコッコママと申します。

関西が医学部を目指すのに適した環境であると言われる理由の中には全国的にみても医学部に強い高校が多い事と、国公立医学部の大学が密集しているという理由がありますが、この記事では関西で医学部に強い高校のベスト10とその理由などについて情報誌から私も納得した意見などを抜粋したものから

以上の項目に沿ってご紹介させて頂きます。

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関西で医学部に強い高校ベスト10|男子校で中間一貫校が多いですね

関西で医学部に強い高校ベスト10

高校名    全国順位 卒業生数 国公立大医学部合格者数 私立大学医学部合格者数 


洛南      2位   464人   95人         62人      私立共学

灘       3位   219人   94人         48人      私立男子

四天王寺    5位   210人   61人         77人      私立女子

東大寺学園   7位   210人   58人         28人      私立男子

西大和学園   9位   313人   54人         25人      私立共学

智辯学園和歌山 11位   252人   51人         35人     私立共学

甲陽学院    15位   194人   45人         29人     私立男子

大阪星光学院  21位   197人   39人         32人     私立男子

白陵      24位   186人   37人         49人     私立共学

洛星      28位   212人   35人         21人     私立男子

関西で医学部に強い高校ベスト10|情報誌ではこのように語られていました


「関西圏の医療・医学レベルがきわめて高いのは、伝統ある国公立大が密集して存在し、競争原理が働いているからだと思います。首都圏では、東京都以外の埼玉、千葉、神奈川は医師不足に悩んでいますが、京都や大阪の人口10万人あたりの医師数は全国トップクラスです」


 医療ガバナンス研究所理事長で、『日本の医療格差は9倍』などの著書を持つ上昌広医師は、近畿地方の医療・医学についてこうお話されておられました。
 
「人口10万人あたりの医師数」では、三重と滋賀は全国平均を下回っていますが、京都は314.9人で全国1位。和歌山は290.1人、大阪は270.4人と、医師数が多いことがわかります。
 
次に、医学部の数を見てみたときに、首都圏の国公立大は難関の4校だけですが、近畿地方には旧帝大の京都大、大阪大などの国立大が5校、1872(明治5)年創設の京都府立医科大などの公立大が4校あり、合計国公立大学が9校あります。

さらに、私立大は大阪府に3校、兵庫県に1校あります。
 
和歌山県立医科大、奈良県立医科大、三重大は少し離れていますが、それ以外の医学部は比較的密集していることもわかります。

国公立大の偏差値では、関西最難関が78の京大ですが、下位の三重大、滋賀医科大、和歌山県立医科大でも65と高いレベルにあります。

「旧帝大の京大、阪大は、近畿以外からも大勢の成績優秀な受験生が集まるため、かなりの狭き門といえます。この2大学の医学研究は、東大を凌駕しています」

と先生もお話しされておられていますがそれでは、そもそもなぜ関西には医学部が多いのでしょうか。

先生のお話では、

「長年にわたって日本をリードしてきたからだと考えられます。京都は千年以上にわたり日本の都でした。大阪は戦前までわが国最大の経済都市で、阪大の前身となった適塾もありました。大阪の薬問屋の町・道修町には、今も製薬企業が集まっていて、製薬会社との共同研究に力を入れる医学部もあります」

との事で、大阪に校舎を2つ持つ医学部専門予備校、進学塾ビッグバンの松原好之先生のお話では、関西の医学部人気には、関西人の気質も関係があると仰っておられます。

「関西人は昔から実学を重んじるため、医学部に対する人気が変わらず根強いのです」


 
 他にも、駿台教育研究所進学情報事業部の石原賢一先生は、こう解説されておられます。

「2012年にピークを迎えた医学部人気も、現在は沈静化を見せています。関西でも、多くの公立高校は、医学部志望の生徒が減少しました。しかし、私立の中高一貫校では医学部の人気が続いており、なかでもトップクラスの進学校は、例年の国公立大医学部合格者数でトップテンに入る常連校となっています」

関西で医学部に強い高校ベスト10|私立高校の強み

コストをかけても私立の中高一貫校に進学する家庭も少ない無い理由は、大阪府は2014年に府立高校の学区制を廃止し、進学指導特色校を設置しました。

この結果、成績上位層が、おもに北野と天王寺に集まるようになりました。

松原先生は、

「大阪で医学部を目指す場合は、府立のトップ校に進学してコストを抑える家庭と、コストをかけても私立の中高一貫校に進学する家庭とに二分されるようです」

と仰っておられます。

国公立大医学部合格者数トップ30にランクインした関西の高校の表では、10校すべてが私立の中高一貫校です。上位5校は、全国のトップテンに入ります。さらに、四天王寺(大阪)と洛南(京都)は、私立大のトップテンにも入りました。
 
卒業生数は300人以上の高校もあれば、200人以下の高校もあります。合格者数だけではなく、卒業生数にも注目したときに、中高一貫校は学習進度が速く、高2までには高校のカリキュラムをほぼ終わらせます。

高3の1年間を問題演習などの受験対策にあてられるため、難関の医学部入試では、中高一貫校が圧倒的に強いのです。

交通の便がよく、2006年に共学化された洛南高校は全国でも2位の医学部進学実績で、京都駅から徒歩で約16分。交通の便が良いので、大阪、兵庫、滋賀、名古屋、奈良などから通う生徒もいるほどです。

1962年の発足時は男子校でしたが、2006年に共学化された事で優秀な女子も募集できるようになったのも1つの理由かもしれないですね。

「共学になってから、さらに医学部志望の生徒が増えました。現在は、医学部志望者の約4割が女子生徒です。本校には、自宅から通える近畿圏の国公立大医学部を目指す生徒が多いですね。合格した大学や家庭状況などで一概には言えませんが、地方の国公立大と近畿圏の私立大の両方に合格すると、男子生徒は前者、女子生徒は後者を選ぶ傾向があります」

と洛南高校の教員の方のコメントもありました。

2013年に、最難関大や医学部に挑む、空パラダイムコースを設置されたようで、附属中学からの内部進学生は、全員がこのコースに進むようです。

高校入学生は、高1の夏に東寺の境内にある洛南会館で4泊5日の学習合宿を行います。高2の夏は全員、高3の夏は希望者を対象に、6泊7日の高野山合宿を実施されます。高3の冬は自主学習トレーニング合宿とセンター練習会が行われるようです。

「保護者会、面談、講習などが多くて、面倒見がいい学校です」

と洛南高校の教員の方も仰っておられます。


国公立大医学部と東大・京大の合格者が卒業生に占める割合86.8%の3位の灘(兵庫)は、難関大に強いのが特徴です。卒業生数は219人と多くはありませんが、東大理IIIの合格者は15人で全国2位。

京大医学部の22人、阪大医学部の15人は全国1位です。

国公立大医学部と、東大・京大の合格者数(浪人生も含む)が卒業生数に占める割合は86.8%と驚異の数字を誇り、私大にも48人が合格されました。

ホント恐ろしいですね・・・。

灘高校の校長先生も、

「本校では相変わらず医学部人気が高く、研究医志望も多いです。数年前までは、浪人してでも東大、京大の医学部を目指す生徒が見られましたが、近年は臨床医志望なら関西の国公立大を目指す生徒が目立ちます」


との事で、灘高校では中1から高3まで同じ学年担任団が、授業、進学・生活指導を行うようで、年に6回、中2から高2までが対象の、土曜講座を開催されているようです。

「本校の教員や卒業生による多彩な講座を、将来の進路を探ったり、自分の世界を広げたりする機会として役立ててほしいと思っています。今年の前期には、『放射線でガンを治す』『奇跡の新薬を開発する』などの医学関連の講座もありました」

との事で、高い進学率を誇る学校には高い進学率を誇る理由があるのだなとしみじみ思いました。

この記事でのご紹介は以上になります。

最後まで記事をご覧いただきましてありがとうございました。

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