天の川銀河は別の銀河との衝突の破片だった!?|理科天体の時事ネタ

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天の川銀河は別の銀河との衝突の破片だった!?|銀河は銀河を吸収する

天の川銀河衝突破片

論文の筆頭執筆者で、オランダ・フローニンゲン大学のカプタイン天文学研究所の天文学者アミナ・ヘルミさんは、取材に

「今回の研究では、銀河系の形成を基本的に解明した」

と語ったそうです。

ヘルミさんは、

「衝突は、銀河系ハローと現在呼ばれている構造をもたらした。非常に大規模な事象だったために、その当時すでに存在していた銀河円盤の膨張を引き起こした」

とおっしゃり、

「ハローにある恒星の大半が共通の起源を持つことは、予想外の結果だった」

と続けられました。

銀河系が大きくなったのは、複数の小型星団を取り込んだからなのか、それとも単一の大きな銀河と融合したからなのかをめぐっては、天文学者らの間で長年論争が続けられてきたそうです。

これまでは、どちらの説も憶測による推論によって主に支えられている状況だったようですが、宇宙望遠鏡「ガイア」計画で得られた膨大な観測データが4月に公開されたことで、この状況は一変したとの事。

欧州宇宙機関が2013年に軌道に投入した宇宙望遠鏡ガイアにより、恒星17億個の革新的な立体(3D)地図が作製されました。

これは銀河系にある星の総数の1%に相当するとの事。

ガイアの反復観測により、恒星までの正確な距離と、それぞれの恒星が宇宙空間を移動している速度の算出が可能になった事が今回の研究結果を導きだせた要員の1つのようです。

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