東京医科大が女子受験生に減点していた事について|医大全体に昔からある事?

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東京医科大が女子受験生に減点していた事について|女子を差別する理由は?


東京医科大女子受験生減点

東京医科大が女子学生の合格を抑えていたと思われる女子受験生への入試での減点の、その理由はいったい何なのでしょう?

報道によると、東京医科大は大学系列の病院で女性医師が結婚や出産で離職すると、医師不足につながるなどの理由を挙げているとの事。

しかし、受験生に説明もなく、性別で差別していたことに、女性医師たちからは

  • 「憤りを感じる」
  • 「浅はかでその場しのぎの考えが情けない」

との声が上がっています。

浅はかでその場しのぎの考えと言うのは、本当に仰る通りだと思います。

関東の循環器内科に入局した女性医師は、結婚して出産を控え、教授から

「この子はもう一流の循環器内科医としては望めないね」

と陰口を流されていたと言います。こうした背景を女性医師たちは

「医療現場に差別思想が蔓延しているのが現状」

と嘆いておられるとの事。

大学病院に勤め、いま育児休業中の20代の女性医師は、妊娠出産した女性医師は、医局の出世コースから遠のくというイメージが出来上がっていると言われています。

「男性医師のほとんどは、妻が専業主婦。女性医師の妊娠出産について理解度が低すぎる。そんな医局に育休明けで戻るのはホラー」

と話されています。

「いくら医療先進国でも、男尊女卑の思想が染み付く日本は先進国とは言い難い。医師不足や女性医師の仕事復帰などの根本的な問題に目を背け、女子減点という浅はかでその場しのぎの考えが情けない」

「日本に帰りたくなくなった」

アメリカでがん専門医として働いている女性は、このように仰っておられます。

「男7割女3割の入学比率は、割とスタンダードだった。二次試験の面接で加点や減点があると聞いていた。実力があれば女子も加点があるかもと信じて多くの受験生は頑張る。でもマークシートで機械的にふるい落とされるとしたら、切なすぎる」

ただ、女性医師になってからも、ハードルは様々なところにあるようです。

「ハラスメントは学生時代も医師になってからも続く。留学したいとか言うと『先生は女の子だから無理だよ』と言われる意味不明な世界だった」

「私は卒後4年目に渡米してアメリカでがん専門医として働いていますが、職場で性別を理由として差別を受けたことはない。いつか日本の医療に貢献したいとは思いますが、こんな現状ではますます日本に帰りたくなくなりました」

多浪で医学部を受験しているお嬢様をもつ保護者の方は

「多浪の女子学生も差別されていると感じる」

と話されています。

「聖マリアンナ医大は、昨年度から女子学生は現役と一浪だけになりました。比較的多浪に寛容といわれ、実際男子は2浪以上の入学者も多数いるにもかかわらず・・・です」

聖マリアンナ医大のホームページに掲載されている入試データでは、2016年度入学まで多浪(2浪以上)の女子合格者を受け入れていたようですが、2017年度からは2年連続でゼロ。代わりに現役、1浪の女子学生が増えているようです。

多浪は男子学生ばかりになった模様。

この保護者の方のお嬢様は、2017年度の私立医大の入試面接で以下のようなやりとりが2度繰り返されたと言います。

面接官:「女性だと、結婚とか出産とか大変だと思うけど、大丈夫?」

娘:「はい」

面接官:「大丈夫?」

娘:「はい」

面接官:「本当に大丈夫?」

娘:「あ…はい」

入試面接で、女子受験生だけに結婚や出産について聞かれることは珍しくないみたいです。

2007年度に地方の国立大医学部の入学試験を受けた経験のある女性の場合はにもこのようなやりとりがあったようです。

女性:「頑張ります」

面接官:「具体的には?」

女性:「結婚は考えていません。実家は病院ではないので戻って就職することも考えていません。医師になったら、そこの環境で判断します」

面接官:「でも結婚したくなるかもよ」

女性:「結婚や出産より大事な役割があると思っています」

女性はその時の事をこう振り返られていました。

「国立大の医学部では、特に『その大学のある地方にとどまること』を気にして、結婚・出産を聞いていた感じでした。本当に「覚悟を見せた!」と意気揚々と面接室を出たのを覚えています」

「滑り止めに受けた私立医大では、ダイレクトに『女の人は妊娠や出産、結婚でやめる人が多い。仕事の大切さについてどう考えているか』と問われた記憶があります」

予備校でも、こうした面接に備えた想定問答を作っていたとの事。

「予備校の医学部受験コースは、入試面接の『模範解答集』を受験生に配布していて、『結婚出産について聞かれたら』という項目もありました。『体力があり、長く働き続ける』ことをPRしなさいと助言していた記憶があります」

「国立大学の医学部に合格したのですが、入学後の講義で、男性の教授が公然と『結婚して関東に戻って医局を離れる“食い逃げ“が多い』とまで言ってましたから。地方国立大学の“食い逃げ“が多いのは、男性も同じ。医局に残りたくなくて男性も逃げていきますよ。女性だけじゃない」

医学部の受験情報サイト、医学部受験マニュアルによると、東京女子医大を除く医大・医学部で、女子比率が高いのは、富山大学で、女子学生の比率は54%と男子より多いみたいです。

次の埼玉医科大は47%。次いで、愛知医大、東京医科歯科大学と女子学生が多いようですね。

女子比率が4割以上の共学の大学は、81大学中11校です。逆に見れば70校が4割未満にとどまるという事でもあるのですが・・・。

サイトでは

「30年前の医学部における女子学生の割合が10%程度であったことを考えると、間違いなく女子医学生の割合は上がっている」

としながらも現状を次のように指摘されておられました。

「公然と女子の合格者を下げることはしなくても、女子が苦手にしがちな数学の難易度を上げたり、女子が比較的多く選択する生物の難易度を上げる、面接の配点を下げるなどにより間接的に女子の合格率を下げている大学もあるようです」

我が家の長女のコッコちゃんの目指す世界は、かなり女子には不利な世界のようです。

その微妙な差別が気にならないくらいの、ダントツの学力を身につければ良いのでしょうが、そんな夢みたいな事、出来るはずもないので、何とかコッコちゃんが受験するまでに、もう次回の受験からでもすぐに、このような男女の違いだけで不当に合格基準を変えるような入試制度を撤廃してもらいたいなと心底願うばかりです。

この記事でのご紹介は以上になります。

最後まで記事をご覧いただきましてありがとうございました。

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