大学受験の推薦入試とは?|出願条件
それでは具体的に推薦入試の出願条件とは、どのような事になるのでしょうか?
実際は、前項でも何度かお話したように、評定平均の基準が設けられている場合が多いようです。
推薦入試では、高校1年から高校3年1学期までの評定平均が出願条件として指定されることが多く、例えば、「全体の評定平均3.5以上」といったように全体の評定平均のみを指定する大学・短大もあれば、「全体の評定平均が4.0以上で、英語は4.3以上」など、全体に加えて、特定教科の評定平均を指定する大学・短大もあるようですね。
最近では前年から評定平均の基準を上げてくる大学も増えているのですのでギリギリではなく余裕を持った成績を取れるくらいしっかりと普段から学業に励んでおく必要がありそうです。
実用英語技能検定、TOEIC(R) LISTENING AND READINGテスト、TOEFL(R)テスト、GTEC、IELTSなどの外部の語学検定のスコアを出願条件としている大学もあるようです。
これがけっこうハードルが高い場合が多いので、これらが出願条件となっている大学の推薦を目指すのであればかなり事前から調べておき、しっかりとした準備が必要にありそうですね。
出願直前に級・スコアを一気に上げるのは難しいので、基準となる級・スコアを調べて中学生の時から準備にとりかかっておくのが安心でしょうね。
他には大学や学部によっては、例えば、
化学I・Ⅱを履修していること
など、指定された科目を履修していることが求められるケースもあるようです。ですので、推薦入試を意識しているのでしたら、当たり前ですが文理選択の時からしっかりと考える必要があります。
それでは推薦入試の選考方法についてですが、書類審査、面接、小論文が一般的ですが、学科試験が課される大学・短大もあるようです。
評定平均などが記された調査書、学校長の推薦書、本人が書く志望理由書、自己推薦書、活動報告書等による書類審査と面接のほかのも、小論文、グループディスカッションやプレゼンテーションが行われる大学・短大も多いようです。
それ以外にも、実技試験や学科試験を課す大学・短大もあるようです。
国立大学の公募制推薦の場合、これまでですとセンター試験受験が求められることもあるみたいです。
その場合、センター試験対策(2020年以降は大学入学共通テスト)もしっかりやっておく必要があるので、志望校を選ぶ段階でしっかり調べておく必要がありそうです。
これまで推薦入試の基準となると何度も出てきた評定平均ってそもそも何なのでしょうか?
評定平均とは、全科目の成績を足して科目数で割った数字が全体の評定平均となります。これは、私たち親世代が現役の学生であったときから変わっていないと思うので、特にこの言葉に違和感はないかと思います。
評定平均とは、全科目の成績(5段階)を足し合わせ、科目数で割った数値です。高校1年から高校3年の1学期までの成績を対象として算出するので、高い評定平均を取るには高校1年生の時から学校の勉強にまじめに取り組むことが何より大切なのです。
評定平均は、小数点以下第2位を四捨五入するため、3.7や4.6といった数で表されます。
高校の成績評価が10段階の場合の5段階への直し方は、学校ごとに定められた換算基準により異なります。
例えば、10段階のうち9と10が5になる学校もあれば、8、9、10が5になる学校もあるようですね。
また、大学・短大によっては、A・B・C・D・Eの5段階で評価する学習成績概評で基準を示していることもあります。
評定平均と学習成績概評の関係は以下の通り。
推薦入試のスケジュールは、推薦入試の出願・選考がだいたい10~11月ごろがピークになり、早ければ8月から出願を受け付けるAO入試よりは始まりが遅く、年明けに始まる一般入試よりは早くなります。自己推薦はそのほかの推薦入試より早く、9月ごろに出願期間が設定されていることもあるみたいですね。
しかし、大学ごとにスケジュールは異なり、2次募集を行う場合もあるので、志望校が決まったら早めに出願・選考の日程を確認しておくのがベストですね。
さてさて、では推薦入試は一般入試とは何が違うのでしょうか?
それは一般入試は一発勝負なのに反して、推薦入試は1年生の時からの積み重ねが大切という事ですね。大きく違うのは選抜方法で、一般入試は基本的には学力試験で選抜を行いますが、推薦入試は高校時代の学業成績やスポーツ・文化活動の実績、さらに面接・小論文などを中心に選抜を行うため、一般入試は一発勝負、推薦入試は高校入学からの積み重ねが問われる入試と言われているようです。
出願条件に関しても、一般入試は
「高校を卒業見込みの者」
「高校を卒業した者」
などの条件を満たしていれば誰でも受験できますが、推薦入試には、学業成績やスポーツ・文化活動実績などで条件が定められていることが多い事も大きな違いのようです。
それでは最近よく聞くAO入試とは何が違うのでしょうか?
AO入試と大きく違う点の一つは、自己推薦は除きますが、公募制推薦や指定校制推薦は学校長の推薦が必要とされることです。
AO入試では学校長の推薦は必要ない事が大きな違いとなります。
他には、受験生を評価するポイントにも違いがあります。どちらも書類選考、面接、小論文などで選抜する点は共通していますが、AO入試は、大学・短大側が求める学生像に基づいて受験生を評価するのに対して、推薦入試は、高校時代の学業成績やスポーツ・文化活動の実績などを基に主に学校長が受験生を推薦するものという違いがあります。
このように、大学入試の受験方法にもいろいろありますが、推薦入試を目指す場合は、志望校によってはかなり早めの準備をしておかなければ間に合わないものもあるようですので、しっかりと早い段階で調べておく必要がありそうですね。
そして、出来るだけ高い評点平均を獲得するために、高校1年生の時からしっかりとした成績を取れる為に中学生の時からしっかりと基礎を身に付けておく必要があるのだと感じました。
コッコちゃん、まだまだ先の事だと思っていましたが、今やっている事が全て大学入試に繋がっているのだと思うと大学入試はもう既に始まっていると言っても過言ではないですね。
推薦入試を目指す目指さないは別として、この事をしっかりとコッコちゃんにも伝えてあげようと思いました。
この記事でのご紹介は以上になります。
最後まで記事をご覧いただきましてありがとうございました。
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コメント
はじめまして。
いつも楽しく拝見しています。
甥がコッコちゃんと同じ学校に通っているhiroと申します。
甥の成績が悪すぎて、姉が頭を抱えているのをよく見ています。
ご存じだとは思いますが、○医大の推薦枠は、学校の成績がかなり上位でないと難しいですね。
あと、私立の推薦は、たいてい下位クラスの生徒が使うと聞いています。
推薦=優秀な生徒 というイメージになりますが、コッコちゃんの学校では決してそうではないようですよ。
hiro様。
ブログへのご訪問にアドバイスをありがとうございます。
確かに仰る通りだと思います。
そして、コッコも恩師とも呼べる馬渕教室のコッコが通っていた校長先生からは、
推薦など受けずに合格できるだけの力をつけて、堂々と目標の大学を受験するように
言われておりますので、特に我が家でもこだわっているわけでは無いのですが、
いずれにしても成績は良いに越したことはない事には変わりないですよね^^;
そして、hiro様のお姉さまのお気持ち・・・痛いほどよくわかります^^;
我が家でも次の実力テストへ向けてコッコを今鍛えまくっているのですが、果たしてどうなる事やら・・・です。