塾の模試の算数の偏差値を上げる方法のヒント|入試本番では使えない方法・・・でも・・
何故3人の成績が上がったかわかりますか?と黒木に聞かれた佐倉は、
後半の問題の方が難しいのに配点がいずれも5点。
ということは・・・、
基本の計算問題を確実に取っていった方が得点アップに繋がる。
この模試は、だいたい30問各5点で150点満点の模試。
30問全て解く気でやれば50分で一問あたり1.6分で処理する必要があるけれど、後半の問題を捨てる事で一問にかけれる時間が倍の3分になる。
だから結局点数が上がったのだと思いますと答えました。
しかし黒木はそう答えた佐倉に、それならば、できる問題を選んでやる方式と変わらないですよねと言い佐倉先生は何もわかっていないですねと一刀両断させるのでした。
黒木はケアレスミスが起こる原因は、焦りであると言いました。
その焦りが、30問もある中から出来る問題を仕分けする作業だけで彼らには焦りとなる。
その焦りがケアレスミスを生む。
だから最初から問題が半分の量と知っていれば焦りもなくなり、本来解けていた問題を間違える確率が断然減った事により成績が上がったと答えます。
しかしこの方法は入試本番ではもちろん利用できない方法で、入試では同じような配点ではない学校もあるし、難易度の低い問題から出題されるわけでもない。
ではなんであえてこんなやり方をさせたのか?
黒木はその答えを、
基本問題をおろそかにしないことの重大さを体感できるから
だと佐倉に言います。
何も難問までできなくても、自分の実力で解ける範囲の問題をしっかり解くだけで確実に点数が上がる事を知って欲しかった。
自分の実力で点数と偏差値を上げる事が出来たという体験はどんな喜びにも代えがたい。
子どもには点が取れたという事実が、どんなご褒美よりもこれにかなう喜びと原動力は無いので成績が上がると言う体験をさせてあげたかったのです。
黒木のやり方はいつも一見めちゃくちゃに見えますが、実際は結果も出すし理にかなっています。
しかし黒木が言うには、
ただ、基本をしっかり押さえてケアレスミスを防ぐ事で取れる偏差値はせいぜい50までだと言いますが、これは裏を返せば基本をしっかり押さえてケアレスミスさえ減らせれば偏差値50は取れると言う事です。
私はコッコちゃんが馬渕教室に通っていたときにも、現在能開センターに通うたぬりちゃんの模試の後でも算数に限らずに、2人が正答率何%くらいの問題を間違えているのかという事を確認しています。
この時に正答率80%台や90%台の問題を間違えているときは大抵がもう1度解かせたら確実に得る問題を間違えています。
今回もテーマに上がっていた所謂ケアレスミスをやらかしているわけですが、今のたぬりちゃんに関してはケアレスミスが1つか0の時の算数の偏差値と3個くらいやらかしている算数の偏差値は7か8くらい差が出ます。
コッコちゃんの時は良くあったことですが、算数で正答率20%台くらいの問題を正解しているのに80%台の問題を2問落としていて、これ〇にならなくても良いからこっちの2問〇になって欲しかったわと良く言いました。
今の自分に解ける問題を確実に解答用紙で〇にする精度を上げる事。
人によってケアレスミスの原因も様々でしょうが、今回の二月の勝者のように焦りもあるでしょうし、我が家の2人のようにそもそも書く事自体を邪魔くさがり書いているのでミスをする子もいるかと思いますが、私が塾の先生からかなり以前聞いたことでもありますが、偏差値45から55くらい偏差値帯ではケアレスミスの数で順位もガラッと変わる。
45の子が本来解ける問題を全部解けたら55になれる。
そもそもの実力の差はそこまで無いのだからという話をコッコちゃんの頃に聞きましたが、模試や本番で力を出し切るにはそれだけ出来ていない子が多く難しい作業であるのだなとも知りました。
しかし新しい事を勉強して覚えていくことも勿論大事ですが、今インプットしている事をテストで正確にアウトプットしていくには現在たぬりちゃんのテーマにもなっている、普段の宿題、家庭学習から1問1問丁寧に正確にアウトプットしていく訓練を地道にしていくしかないのかなと思っております。
子どもが普段できているような問題が試験で×になっているのを見るほど悲しい事はありませんからね。
今後も二月の勝者の中から気になるテーマや役に立ちそうなお話がありましたら、ピンポイントで切り取って深堀りしてみたいと思います。
この記事でのご紹介は以上になります。
最後まで記事をご覧いただきましてありがとうございました。
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