小学校の英語にプログラミング教育必修化に池上彰さんのお考えは?|しかしまずは日本語をしっかり
中学生からの本格的な授業に備え、英語に慣れ親しむ時間を小学生の間に設けるわけですが、2020年度からはこの外国語活動の対象が3・4年生となり、5・6年生に対しては教科としての外国語が始まります。
背景には急速に進むグローバル化があります。
遠藤先生は、
「英語が万国共通のコミュニケーションツールとなり、これまでの単語や文法を詰め込むスタイルでは“使えない英語力”しか身につかないのではないかと疑問が持たれるようになりました。小学生のうちから英語に親しめるように話すこと、聞くことからスタートし、2020年度からの『外国語』では、文字を読むこと、書くことも学びます。時間も年間70単位と倍になる予定です」
そして、ジャーナリスト・池上彰さんは、
「今、中学校や高校で教えられる英語教育のレベルは決して低くはなく、英語を小学校から教えることについて、個人的には反対です。まずは母語(日本語)をしっかり身につけなくては、日本語も英語も、どちらも中途半端になりかねません。たとえ『しゃべる力』がついても問題はしゃべる中身。話すべき内容を持っていなければ会話になりません。まずは母語で物事をしっかり考える力をつけることが大事だと思います」
池上彰さんは英語を小学生から教える事以前に、まずは母国語である日本語。
要は国語力の向上が先ではないか?とのご意見ですがこれには、今の中学受験でも各中学校が特に受験生の語彙力を問う問題が多く出題されているように、今の子どもたちの語彙力の無さが懸念されている所にあるのかと思います。
確かに、英語を日本語に訳す時にも、そもそもの日本語が出来ていないと話にならないというのも理解できます。
文科省にはそのあたりも十分に理解したうえで、教育の改革を進めていって頂きたいものです。