担任制に中間期末定期テストや宿題も無い中学校|子どもの自主性を育てるのには良さそう?

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担任制に中間期末定期テストや宿題も無い中学校|教員は公募

担任制中間期末定期テスト宿題も無い中学校

そのほかにも麹町中では一律の宿題は出さず、夏休みも区から依頼された作文ぐらいという徹底ぶりです。

一連の改革について、3年生の男子生徒の子は

「テストが頻繁になり、かえって勉強するようになった。多くの先生と関わるので、質問や相談も気楽にできる」

と話されているようで、子どもの自主性を養うのにも非常に効果的な気がします。

文科省によりますと、学級担任の配置や定期試験は学校の慣行で、法令などで義務づけられていないとの事で麹町中のような独自方式に問題はないとの事。

各地の小中学校では生徒急増期に採用された教員の大量退職で若手が増加し、経験不足でも担任を任されるので、保護者や生徒には、学級担任が誰になるかで一喜一憂する傾向も根強いようです。

中央教育審議会が今月、小学校高学年で教科担任制導入の検討を始めた背景には、共通する事情があるようで、都内のある公立中では、麹町中の改革も踏まえ、今年度から固定担任制をやめた学校もあるようです。

このように教員不足から同様の動きは各地に広がる可能性があるかもしれませんね。

担任制見直しにあたっては、責任の所在を不明確にしないなどの配慮が求められます。

麹町中の主な取り組みは、固定担任制の廃止→年間を通じて学級担任を固定しない「全員担任制」に。

定期テスト全廃→中間・期末試験に代わり、各教科で単元テストを導入、年4~6回の実力テストを実施。

宿題の廃止→夏休みも含めて一律の宿題は出さない。個別の生徒に応じた課題は出すこともあります。

行事の見直し→体育祭、文化祭は生徒主導で運営、修学旅行は生徒が「ツアー企画」を考えて京都、奈良を現地取材する形式に。

服装、持ち物のルール→PTAの検討委が決定。機能性、経済性を重視し、カバンや靴は自由に、生徒会主催で私服登校が可能な期間を設定。

そして教員は公募で採用していて、都の制度を利用し、学校の教育方針に賛同する教員を公募しています。

麹町中では自分で考えて行動できる自律的な人材を育てるという教育方針のもと、これが学校教育の最上位の目的の一つだと考えておられるようで、その観点から、定期テスト、宿題、固定担任制など様々な教育活動を5年間かけて見直してきたようです。

中間、期末テストは、教員が成績をつけるために行われてきた面が大きい。生徒は直前に一夜漬けをするより、各教科の単元テストに備えて計画的に勉強することで力がつく。全員一律の宿題を出し、分かっている問題まで繰り返しやらせることは意味がないという考えで、学級担任制は、各地で起きている学級崩壊の主な原因だと思っている。教委に勤務している頃、保護者のクレームの大半は、担任に関するものでした。

最近ではトラブルが起きると何でも担任が抱え込み、保護者の窓口になります。適性や状況に応じて別の教員が対応すれば、簡単に解決するかもしれないのに責任の押し付けのような形になるのを避けたのでしょうね。学年全体で生徒をみる全員担任制なら、学校として最適な対応がとれます。学級に複数の目が入り、生徒は他の教員にも相談しやすいです。若手教員は、ベテランの保護者対応に学ぶこともできます。

保護者も担任を比較したり学校に求めたりするだけでなく、学校運営に関わり、課題を解決する当事者になってもらいたいとの目的もあるようです。

もしかしたら、この中学校の画期的な改革は、近い将来日本の各中学校では当たり前の中学校の姿になっているかも知れないですね。

この記事でのご紹介は以上になります。

最後まで記事をご覧いただきましてありがとうございました。

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