中学受験は子どもの将来を不幸にするという意見について思う事|たまに見かける意見ですが・・・
中学受験は子どもの将来を不幸にするという意見について思う事についてこの記事をご覧いただきましてありがとうございます。
【関西中学受験体験ブログ】目指せ中学受験!サイト管理人のコッコママと申します。
この記事では、たまに見かける意見で、中学受験は子どもを不幸にするや、子どもをダメにするという意見を見かけますが今回もあの有名な漫画のドラゴン桜の中で主人公が中学受験は子どもの将来を不幸にするという意見があったのでそれについて思う事を、
- 中学受験は子どもの将来を不幸にするという意見について思う事|ドラゴン桜作者桜木さんの意見では
- 中学受験は子どもの将来を不幸にするという意見について思う事|我が子も成長が遅いタイプと塾の先生に反対された事もありましたが
- 中学受験は子どもの将来を不幸にするという意見について思う事|高校受験も失うもののリスクは同じでは?
以上の項目に沿ってご紹介させて頂きます。
中学受験は子どもの将来を不幸にするという意見について思う事|ドラゴン桜作者桜木さんの意見では
漫画ドラゴン桜の主人公・桜木が
「小学校・中学校受験は子どもの将来を不幸にする」
という意見を作中で発言していました。
しかし、本当に中学受験で子どもが不幸になるのでしょうか?
桜木は作中で、
「小学校受験と中学校受験は、子どもの将来を楽にはしない。むしろ、不幸にする可能性が大きい」
と断言されています。
その理由を、発達心理学者ジャン・ピアジェが1936年に発表した「思考の発達段階」の理論を挙げておられました。
ピアジェが唱える思考の発達段階は
- 0~2歳を「感覚運動期」
- 2~7歳を「前操作期」
- 7~11歳を「具体的操作期」
- 11歳~成人を「形式的操作期」
と呼んで区別する考え方です。
作中での桜木の説明では、
「具体的操作期(論理的思考段階)」とは「自分が具体的に理解できる範囲のものに関して、論理的に思考したり推理したりが可能」な時期だ。それに対して、「形式的操作期(抽象的思考段階)」とは「抽象概念や知識がわかり始める。例えば、『生きる』『幸せ』などがわかり始める。算数から数学になり、xやyなど抽象的な数式も扱える」時期。
との事。
そしてで桜木は作中で以下のように、論理を展開します。
(1)中学入試問題を小学生にやらせることは発達心理学の観点から無理がある
↓
(2)子どもに苦手意識を与え、自信を奪い、勉強嫌いになる可能性が高い
↓
(3)中学校受験は失うものが多い
それでは本当に発達心理学的に言えば中学入試は無謀な事なのでしょうか?
桜木は作中で、具体的操作期から形式的操作期への移行を12歳とし、形式的操作を求める中学入試問題は小学生には早すぎると言います。
しかし、中学入試の算数が、抽象的なxやyを使った「方程式」を使わずに「つるかめ算」で答えにたどり着けるようにしてあるのは、まだ具体的操作のほうが得意な小学生でも解けるようにという配慮なのではないのでしょうか?
理科の入試問題に、化学式のような抽象的な問題が出題されているでしょうか?
基本的に中学入試問題は、子どもらしく試行錯誤する力を試しているのであって、形式的操作期を先取りした思考力を試しているのではないと思うのです。
作中の桜木の意見は、その点を誤解しているの意見のようにも感じます。