医学部に受かる子と落ちる子の違いは?|予備校講師の記事から参考になる事

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医学部に受かる子と落ちる子の違いは?|説明スキル

医学部受かる子落ちる子違い

模試の偏差値に関係なく逆転合格を勝ち取る

そして、相違点3の「戦略思考」です。

医学部に受かる人は得てして皆、戦略的に受験勉強をしているとの事。つまり、しっかりした戦い方を備えて勉強しているのです。

なぜかというと、医学部入試というのは、他の学部の入試と異なる点が多く、かなり複雑化しているようなのです。そのため、戦略の立て方次第で合否が変わってしまうのはよくあるようです。

先生は特に医学部受験する生徒には、方針として

「スライディング合格」

というものを掲げていたようです。

「スライディング合格」とは、端的にいうと周囲の人からは不可能だと思われていた子が、奇跡を起こしたかのような逆転劇で志望校に合格することで、先生の造語だそうです(笑)。

そもそもスライディングとは「地面に身体をすり付けて、すべり込む動作」のことで、「目標とする位置に、より早く到達する技術」のことです。

そのため、「スライディング合格」戦略とは、できるだけ最短の道で、どうにかギリギリですべり込んで合格しようというコンセプトの作戦であり、医学部受験をする生徒に実践してもらってきたとの事。

多くの子が、スライディングをすれば間に合う、つまり合格するのに、医学部受験を失敗してしまう子の多くは、その仕組みの複雑さや高い偏差値、高倍率などに委縮してしまい、その生徒本人の能力が最大限に活かされないまま入試を終えてしまっていた事が多かったようです。

実は、医学部に合格するという目的のみを達成するのであれば、最初から高い偏差値を目指して(すべての問題でまんべんなく得点できることを目指して)勉強をするのは得策ではないとの事。

特に、大手予備校が実施する模試で高い偏差値を目指すことを主眼に置く方針は、はっきり言って間違っていると先生は仰います。

模試で高い偏差値を出したにも関わらず入試本番で落ちた子を先生は数多く見てこられたようで、逆に、模試での偏差値がふるわなかった子が見事、医学部に合格していく姿も見てきたとの事。

大切なことは、入試本番で、その大学の問題を何点取ることができるかであり、模試での偏差値は基本的には学習到達度の参考程度に留めておくべきであると先生は書かれていました。

この内容は、コッコちゃんの中学受験の時と凄く似ています。コッコちゃんも6年生の中盤まで塾の模試の偏差値が振るわなかったことから、途中から第一志望校の入試問題に照準を合わせ、第一志望校の入試本番で高得点を取れる勉強方法のみに切り替えてうまくいきました。

受験勉強のプロセスでは、受ける大学の過去問で何割くらい得点できるようになったのかということのほうが重要との事で、何度かの過去問演習で合格最低点(得点率)を超えることができるようになっていたら、それで良しとして次へと言う作業を繰り返し行うようです。

こういった「スライディング合格」の考え方を盛り込んだ戦略こそが、「医学部合格への最短にして最良の道だと先生は確信しておられるようです。

ネットで受験情報に触れすぎた結果受験勉強の軸がズレてしまう

相違点4の「情報の取り扱い」は、医学部に落ちてしまう子は、たいてい数多の情報に振り回されてしまっているとの事。

それは、学校の先生や親御さんなどの大人からの情報だけでなく、友人の会話や市販されている書籍、さらにはネットなど、数多くの情報を浴び、いちいちその情報を鵜呑みにし、右へ左へと常に動いて、軸が定まらない子が毎年いるようです。

確かに、書籍やネットの情報にも有益なものはあります。ただ、そういった情報を閲覧する上で大切なのは、その情報の目利きだと先生は仰います。

つまり、その情報の真偽や、正しかった場合の使い方など、情報自体の取り扱いのスキルがないと、その情報は諸刃の剣になりかねないのです。

例えば以前、先生の教え子にこのような生徒さんがいらっしゃったようです。

その子は難問ばかり載せたある問題集を不意に私のところに持ってきて、「先生、この問題集を完璧にすれば●●大の医学部に受かりますか?」そう質問をしてきました。

その子が言うには、ネットのある人の投稿で、「私はこの問題集を使って●●大の医学部に受かりました!」とあったので、自分もその問題集をやれば受かるのではないかと。

先生は、厳しいこと言うようですが、あまりに多くの情報にさらされると、その情報の有用性が判断できない子どもはひどく安直な選択をしてしまうと書かれております。

難問ばかりで構成されたその問題集が、その子の現在のレベルに合っているかどうかが重要ですし、そもそもその問題集の問題を解けるようになることがその子の志望大学の入試問題を解くことにつながっているかどうかまでを考えることが大切なのは中学受験でも同じでした。

似たような話なのですが、その大学の合格最低点のことを考えずに、ただただ闇雲に難易度の高い予備校の講義にしがみついたりする学生も多くいるのが現状のようですね。

先生もご自身が受験生のときは、著名な講師のハイレベルな授業さえ受けていれば、それだけで大学に受かることができるんだと考えてしまっていたご自身の過去から今、そのように考えれるようになったとの事なのでより一層説得力が増します。

結果、本来の目標からズレた方向で受験勉強を行なってしまうこととなり、受験そのものにも失敗してしまうわけとの事でした。

医学部に受かる人は高い説明スキルを持っている

最後に、相違点5の「説明力」ですが、医学部に受かる子の共通点として、説明スキルが比較的高い傾向があります。

医学部に受かる子の多くは、コミュニケーションスキルの中でも「説明力」はかなり高いのです。

そういった生徒は、入塾面接の時の質疑応答や、講義の質問に来たときの会話でだいたいわかるそうです。

「自分がなぜ医学部を志望しているのか?」や「自分のわかっていない箇所はこういう点」ということをスムーズに話すことができる子がやはり説明力も高い子だそうです。

こういった説明スキルは、医学部入試においては、特に面接でその力を発揮するそうです。医学部入試の面接では、数多くの「自分のこと」を正確に面接官に伝える必要があります。

さらには、大学によっては、集団面接としてグループディスカッションやディベートなどを実施している大学もあるようで、そのため、面接官だけでなく、同じ受験生どうしで自分の考えなどを説明し合わなければならない場面も出てくるとの事。

もちろん、面接試験は合否に大きく影響します。結果、説明スキルに優れている子は面接試験で高評価を得られるわけなのですね。

以上5つの受かる子と受からない子の違いから、今後我が子をどのように軌道修正していってあげれば良いかがかなり明確になった気がします。

医学部の受かる人には共通点があり、落ちてしまう人とは大きな違いがある事もはっきりわかりました。

しかし、裏を返せば、医学部に落ちてしまう人の思考や習慣を我が子から排除し、受かる人の共通点を身につけていけば、もしかしたらコッコちゃんにもチャンスがあるのだなという励みにもなりました。

この記事でのご紹介は以上になります。

最後まで記事をご覧いただきましてありがとうございました。

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